ロシアの石油輸出、ウクライナ戦争以降で最高水準に
May 17, 2023 20:15 Asia/Tokyo
IEA・国際エネルギー機関が16日に出した報告で、ロシアの石油輸出がウクライナ戦争後で最高水準に達したことが明らかになりました。
この報告によると、ロシアの4月の原油及び精製油の輸出量は1日当たり830万バレルでした。
ウクライナ戦争開始以降、欧米諸国はロシア産石油の禁輸や価格上限の設定などを行ってきましたが、そうした圧力は奏功していないことが裏付けられた形です。
最大の要因は、ロシアが石油輸出の多くを中国やインドなどの友好国に振り向けたことです。
特にインドは戦争開始以降、ロシア産石油の最大の輸入国となっています。それだけではなく、ロシア産石油を精製燃料として欧州に輸出もしています。
16日付の英紙フィナンシャル・タイムズによると、EUのボレル外交安全保障上級代表は、インドによるロシア産石油の欧州での再販売を厳しく取り締まるべきだと主張しました。
IEAも報告の中で、ロシアはほとんど問題なく自国の原油や石油製品の買い手を見つけているようだとしています。
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