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ＳＮＢスイス国立銀行（中央銀行）が、インフレ抑制に向けた金利の引き上げを示唆しました。

ロイター通信によりますと、 スイス国立銀行のジョルダン総裁は、１０日土曜付のスイス紙「Corriere del Ticino」に掲載されたインタビュー記事で、物価安定に向け０─２％のインフレ目標に中銀がコミットする重要性を強調するとともに、中銀の目標を上回っているインフレに対処するため政策金利を引き上げる可能性があると述べています。

また、「ほとんどの中銀が２％程度のインフレ目標を掲げているが、ＳＮＢはやや保守的だ。２％の目標は教義でもなければ、特定の利益団体の意思でもない」と指摘し、「インフレ率が目標より高ければ、金融政策は制約的にならざるを得ない」と語りました。

スイスが今月５日に発表した去る５月のＣＰＩ消費者物価指数）は、前年同月比の伸び率が２．２％に鈍化したものの、中銀の目標を依然として上回っています。

なお、市場では、中銀が今月２２日の会合で利上げすると予想されています。昨年2月末に発生したウクライナ危機に伴う、欧州諸国による対ロシア制裁は、世界規模でのインフレや物価高、エネルギー価格の高騰を引き起こしています。

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