北米市場がカナダ30港でのストを危惧
7月 03, 2023 15:05 Asia/Tokyo
カナダ西海岸の30の港での労働者らによるストライキが、特に北米をはじめとした多数の国際市場に懸念を引き起こしています。
ファールス通信がフランス通信の報道として伝えたところによりますと、バンクーバーにあるカナダ最大の港を初めとしたカナダ西海岸の約30の港で労働者がストライキを実施したことを受け、国際貨物輸送が滞るなど混乱が生じており、その影響が北米および世界の市場に及ぶとの懸念が浮上しています。
BCMEAカナダ・ブリティッシュコロンビア州海事雇用者協会とILWUカナダ国際倉庫労働組合の間で数か月にわたる交渉が決裂した後、カナダの30の港で7,000人以上の労働者と49人の雇用主が今月1日にストライキに踏み切りました。
ILWUはこうしたストライキの主要な理由として、従業員が労働契約の方式や金額、および生活費の上昇に満足していないことを挙げています。
ローブ・アシュトンILWU組合長は「我々は決して軽々しくこの決定をしたわけではないが、労働力の将来のためにそうしなければならない」と述べました。
また声明において、「集団契約が去る3月31日付けで期限切れとなった港湾労働者の権利に基づいて新たな労働協約を締結する可能性については、楽観視している」とコメントしました。
さらに、「交渉が平行線をたどったままであれば、このストライキの継続は北米市場と世界市場に大きな影響を与える可能性がある」と語っています。
なお、カナダ国際沿岸関税同盟は去る30日金曜、ウェブサイトにおいて、毎日5億カナダドル(3億4,600万ユーロ)相当以上の貨物が関連の港を通過していると発表しました。
タグ