9月 03, 2023 17:56 Asia/Tokyo

メドベージェフ・ロシア前大統領(安全保障会議副議長)が、旧ソ連の対日戦勝記念日の式典で、「日本は歴史の教訓を学び、第3次世界大戦勃発の阻止に努めるべきだ」と語りました。

ロシア・タス通信など報道各社によりますと、ロシア極東は3日日曜、第2次大戦末期に対日参戦した旧ソ連の戦勝記念日を迎えました。サハリン(樺太)の州都ユジノサハリンスク(豊原)ではパレードや献花が行われ、メドベージェフ前大統領(安全保障会議副議長)らが参加しました。

この中でメドベージェフ氏は、「日本は歴史の教訓を学び、第2次大戦の結果を完全に認めるとともに、第3次大戦を防ぐよう努めるべきだ」と述べました。

また、現在の日本が「かつて恥ずべき最期を迎えた日本の後継者になっている」とし、軍備増強などの「軍国主義的な計画を放棄すべきだ」と主張しました。

そして、日本のウクライナ支援を批判するとともに、北方領土問題に関しても「ロシアは自国民の感情だけに配慮する」と日本の立場を聞き入れない姿勢を示しています。

ロシアは、このように北方領土問題などでは日本をけん制する立場を示しながらも、一方では極東天然ガスプロジェクト・サハリン2などに日本企業の参加を認めるなど、日本に対し硬軟を使い分けています。

そして日本も、ウクライナ戦争に関して欧米諸国に倣い対ロシア制裁を行使しながらも、日ロ関係の発展に功績のあった安倍元首相の国葬にロシア代表の参加を認めており、両国は一定の関係を保っています。

 


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