モロッコ地震の死者数が2800人を超過
9月 12, 2023 18:08 Asia/Tokyo
北アフリカ・モロッコで発生した地震による死亡者数が2800人を超えました。
ロイター通信がモロッコ国営テレビの報道として伝えたところによりますと、同国高アトラス山脈で現地時間の今月8日夜に発生した大規模地震の死者は2862人、負傷者は2562人に達しました。
ただ、被災地域の多くが遠隔地であるため、当局は行方不明者数の推定を発表していません。
現在も、救助隊が時間との戦いの中、がれきと化した村々で生存者の捜索に当たっています。
モロッコの文化遺産への被害も徐々に判明しています。これまでに明らかになったところでは、ユネスコの世界遺産に登録されている中部マラケシュ旧市街の建物が被害を受けたほか、震源地に近い場所にある12世紀建造のティンメル・モスクも大きな被害を受けました。
11日月曜夜、高アトラス山脈とマラケシュを結ぶ主要道路は、救援物資を積んだ大型車両などで大渋滞となりました。
なお、これまでにスペイン、イギリス、カタールからの捜索チームが現地に到着し、捜索活動に加わりました。
しかし、モロッコ外務省は、シオニスト政権イスラエルからの支援の申し出を正式に拒否しています。
松野博一官房長官は11日の記者会見で、モロッコで発生した地震により多数の死傷者が出ていることに関し、「現時点で邦人の生命、身体に被害が及んでいるとの情報には接していないが、引き続き在留邦人の安全確保に万全を期していく」としました。
また、「モロッコ側のニーズを踏まえて必要な支援を検討していきたい」と述べています。