4月 20, 2024 20:10 Asia/Tokyo
  • アメリカとイスラエルロビー・少数派による多数派への支配
    アメリカとイスラエルロビー・少数派による多数派への支配

シオニスト政権イスラエルは1948年の「建国」以来、真実に対するイデオロギー闘争を仕掛けてきました。

米国内への浸透

昨年10月7日にハマスによる攻撃を受けるまで、イスラエルは米国内に政治・宗教ロビーを多数設立し、自らに関する言説をコントロールし、それに反対する声をかき消してきました。こうした言説は、米国の政治家や大学教授、一部のキリスト教徒、メディアなどにおける思想や言葉に浸透していました。

不可解なのは、数多くの人権団体などが、この76年間にイスラエルが行ってきたパレスチナ人の土地の略奪やアパルトヘイト、弾圧、虐待、ジェノサイドについて報告しているにもかかわらず、イスラエル支持者が依然として根強く存在していることです。

 

言論抑圧政策

最近、米ワシントンの出版関係者が米国のイスラエル支持政策に疑問を呈したところ、57年にわたって続けてきた職を解かれた出来事が話題になっています。この人物はその後、

「この国では、イスラエルを批判して生き残ることはできない」

と述べています。

米MSNBCの人気番組で司会を務めるメフディー・ハサン氏も、パレスチナを支持し、イスラエル批判を行ったばかりに見せしめに遭いました。MSNBCのような多くのメディア企業は、イスラエルにとって「容認できない発言」があると、シオニスト・ロビーから強い圧力にさらされることになります。そのため、パレスチナ人が受ける苦しみについては報道せず、イスラエルの宣伝機関に成り下がっているのです。

 

全米最大のイスラエル・ロビー団体「AIPAC」

 

米国の優先事項とネタニヤフ氏の企み

過去70年以上にわたって、アメリカの優先事項は西アジア地域にある米軍基地の保護でした。現在大統領を務めるバイデン氏も、1973年に上院議員として初当選してから「イスラエルの友人」を自認し、「私はシオニストだ」とまで述べています。バイデン政権は今も臆することなくイスラエルを支持し、それはイスラエルがレバノンやシリアなどを攻撃して戦火を地域全体に広げてもなお続いています。

その一方で、多くの米国市民やイスラエル占領地に移住したユダヤ教徒までが、イスラエルによるガザ侵攻に反対してデモを行っています。

シオニスト政権のネタニヤフ首相は、数十年にわたって、世界に向けてイランが脅威であると吹聴し、アメリカをイランとの戦争に引きずり込もうとしています。

ネタニヤフ氏は昨年にガザ攻撃を開始して以降、それをイランにまで拡大しています。ネタニヤフ氏は自らの利益のためにどのように行動すべきかを熟知しており、イスラエルがガザで行っているジェノサイドから世界の目を背けさせ、イスラエルの世論を味方につけることで、自らの政治生命の延命を図ってきました。

イスラエルの占領地およびガザでの行動原理はジェノサイドによって導かれており、それは世界で唯一のユダヤ国家建設をめざすイスラエルの目的と不可分です。

イスラエルと米国内のロビーは、パレスチナ人の闘争心を喪失させ、永久にシオニスト政権の被植民地支配者とすべくあらゆる手段を利用します。そして、彼らはアメリカ政府が常に自らの計画に協力することを熟知しているのです。

 


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