6月 04, 2024 15:23 Asia/Tokyo
  • イラン恐怖症増大させた米ハリウッド映画『300』がTVドラマ化
    イラン恐怖症増大させた米ハリウッド映画『300』がTVドラマ化

反イラン的な映画『300〈スリーハンドレッド〉』のTVドラマシリーズ制作が、ワーナー・ブラザースによって進められています。

米誌バラエティによりますと、ハリウッドは人種差別的な映画『300』で描いたテーマを再び持ち出し、TVドラマシリーズにする計画を立てています。

このシリーズがどのようなストーリーになるかは詳しく分かっていませんが、2006年に制作された『300』の前日譚になるとされています。

また、脚本家はまだ決定していないものの、『300』で監督・脚本を担当したザック・スナイダー氏が監督・製作総指揮を打診されているほか、『300』の製作総指揮デボラ・スナイダー氏および複数のプロデューサーも、再登板について話を受けているということです。

『300』は、フランク・ミラー、リン・ヴァーリー両氏のグラフィックノベルが原作となっていますが、1962年の米映画『スパルタ総攻撃』からもインスピレーションを得て制作されました。

この映画のあらすじは、スパルタ王レオニダス1世(演:ジェラルド・バトラー)が、少数の精鋭部隊を率いてペルシャ王クセルクセス1世(演:ロドリゴ・サントロ)の大軍に立ち向かうというものです。

この映画は2014年に続編として『300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜』も制作されましたが、ザック・スナイダー氏は脚本のみで監督は担当しませんでした。

映画のTVドラマ化は、近年のハリウッドで多く取られている手法です。

映画『300』は、制作技術が賞賛された一方で、そのテーマは多くの批判を浴びていました。

評論家のロジャー・エバート氏は『300』について、「登場人物が一元的であり、風刺画のようだ」と指摘し、ファシストの理想の饗宴だと評したほか、ある映画専門家は、「『300』は、イラク戦争に行く米兵を鼓舞するためのプロパガンダ映画であり、稚拙でばかばかしく子どもっぽさすら感じられ、何かの邪悪な同盟や、恥ずべきファシスト精神から生まれたもののように見える。ペルシャ人がスパルタ人に向けて放った矢が全くあたらない場面では、脚本の稚拙さにただただ笑うだけだった」と指摘しています。

 


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