7月 30, 2024 17:54 Asia/Tokyo
  • 侮辱的表現に満ちたパリ五輪開会式:仏当局の人間・自由・宗教への視点が反映
    侮辱的表現に満ちたパリ五輪開会式:仏当局の人間・自由・宗教への視点が反映

26日に行われたパリ五輪の開会式に対し、世界の多くの人々や専門家がSNSにおいて、人権侵害的であったり国際社会で神聖視されているものを侮辱するイメージやパフォーマンスに満ちたものだとする意見を投稿しています。

【ParsToday国際】26日の開会式は、異例の演出によって史上最も物議を醸すものとなり、フランスは世界最大規模のスポーツイベントであるオリンピックに歴史的な驚愕と恥辱の記憶を刻みました。

この開会式では、パフォーマンスにトランスジェンダーのモデルを登場させたり、キリスト教徒を中心とした何十億もの人々の道徳観や信仰を侮辱する演出をして、世界から大きな批判や嫌悪を浴びました。

イエス・キリストをモチーフにしたレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画『最後の晩餐』を想起させるパフォーマンスでは、同性愛的表現が用いられたことで一気に冒涜的な雰囲気となり、SNSなどでは大論争が繰り広げらることになりました。

批評家らは、開会式では性的な問題や人間の尊厳に反する内容が過度に強調されていたと指摘しながら、そのような演出に子供も参加させていたことに抗議しました。彼らはさらに、開会式のパフォーマンスがキリスト教およびキリスト教徒に対する侮辱であったとして、SNSを中心に反対意見を表明しました。

問題となったパフォーマンスでは、事前に用意された映像・画像も多数使用されていましたが、小児性愛などの性的逸脱を示唆するものが含まれていたために驚きを呼び、多くの抗議が起こりました。批評家らは、このパフォーマンスに少女を1人参加させたことは、フランスとヨーロッパのこの先の世代を待つ暗い未来を暗示するものだったとしました。

他にも、スペインのサッカーリーグ「ラ・リーガ」のハビエル・テバス会長はXに、「容認できない、無礼で、悪名となるものだった」「『最後の晩餐』のイメージを使用することは、キリスト教徒に対する侮辱だ。宗教的信念の尊重はどこにいったのか? オリンピックの伝統は尊重されるべきだ」と投稿しました。

この宗教的侮辱ついては、フランスのカトリック教会も声明で、「開会式では残念ながら、キリスト教に対する愚弄の場面が含れており、遺憾だった」としました。

 

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一方、多くの反戦活動家は、子どもを殺害するシオニスト政権イスラエルの選手団が開会式でセーヌ川を下ったことが、パリの街に決して消えない新たな汚点を残したとしました。なぜなら彼らは、パレスチナ問題を最優先課題だとする世界の自由を求める人々がIOC・国際オリンピック委員会に対し、スポーツ選手を含めたガザの人々がイスラエル政権によって殺されていることに何らかの反応を示すことを期待していたからです。

この批判は、的確に要点を突いたものと言えます。それは、フランス政府は、いわゆるトランスジェンダーの人々を守る義務があるとしながら、パレスチナ人の権利をめぐっては主要な反対者となっているからです。

結局のところ、パリ五輪の開会式は、「莫大な費用をつぎ込み、現在ヨーロッパで見られる恐ろしいまでの放縦への誘導と、それに加えた無作法の伝播」だったと説明できるでしょう。開会式のパフォーマンスは、フランスおよびヨーロッパの現状を少なからず反映していたのです。

 


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