分派主義、好戦的、虚言… 米メディアがシーア派について拡散する3つの嘘
9月 01, 2024 14:27 Asia/Tokyo
ある調査で、米メディアがシーア派に関して極端なイデオロギー的偏見に陥っていることが明らかになりました。
【ParsToday国際】この調査はイランの宗教学者であるモハンマド・サーヘブ・バヤーニー氏とセイエド・サイード・ハーシェミー・ネスブ氏が行ったもので、2010年から2020年にかけて米メディアが取り上げたシーア派に関する報道内容を分析しました。両氏によると、米メディアの報道姿勢は中立・公正からは程遠く、イラン・イスラム共和制の思想基盤である「イスラム法学者による統治」(ヴェラーヤテ・ファギーフ)については、「独裁」「好戦的」「暴力的」などといったイメージで取り上げていました。
この他にも、「ジハード」「抵抗」といった概念についても「テロ」「スンニ派とシーア派の対立」「シーア派によるスンニ派に対する復讐」「西アジアの不安定要因」「分派主義」などといった色付けで報じていました。
さらに、シーア派の最重要行事であるアーシュラーやアルバインについては「シーア派の権勢誇示」、イラン・イスラム革命の主要理念であった「独立」「外国勢力による干渉の排除」は「反米」「反ユダヤ主義」などとして報じられていました。
両氏は、イランやシーア派が唱えるイスラム共同体の団結について、西側メディアは「イラン・シーア派帝国」「シーア派三日月地帯」などというワードで報じ、イスラム諸国間の分断を図っていると指摘しています。
両氏は、西側諸国がイスラム世界の分断のためにハード・ソフト両方のパワーを行使し、ハードが制裁や軍事措置、ソフトがメディア戦略にあたるとしています。
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