危機の創出で生き永らえる米国 史上空前の利益を上げる軍需企業から見えてくるもの
10月 24, 2024 14:30 Asia/Tokyo
ウクライナ戦争やイスラエルによる西アジアでの戦火拡大は、米国に史上空前の利益をもたらしています。
【ParsToday国際】米国の国力は常に危機の創出によるものであったことは歴史が証明しています。イスラエルが西アジアで全面戦争を展開している現在、イスラエルに停戦を約束させることを米国に期待するのは無理があります。
ガザ戦争の期間中、米国がイスラエルを支持する姿勢を繰り返し表明していることは、西アジアにおける戦争や不安定が続くことを望んでいることの証明です。そして、ガザやレバノンで惨劇が続く裏で、米兵器企業は史上空前の利益を上げているのです。
米シンクタンク「レスポンシブル・ステイトクラフト」によると、世界最大の兵器企業ロッキード・マーティン社は、イスラエル空軍も使用しているF35戦闘機の生産により、利回り54.86%に上る株主配当金を実現しました。
同じく米企業で世界第2位のレイセオンも、最高で46%の利回りの株主配当金を確保したということです。レイセオン社も同様に、イスラエル軍がガザやレバノンで民間人虐殺に利用している爆弾などを製造しています。
また、イスラエル軍がレバノン・ヒズボッラーのナスロッラー事務局長を暗殺した際に使用したとされる2000ポンド爆弾を製造するジェネラル・ダイナミクス社も、37%の配当を実現しています。
こうした企業が利益を上げ続ける背景には、出資元のメガバンクの要請があるとされています。
そして、口では停戦を訴える米政府もイスラエルへの武器供与を続けることで、関連企業の利益に貢献しているのです。