レバノンについて米国が抱く妄想
10月 27, 2024 19:40 Asia/Tokyo
レバノン紙「アルアフバール」は、米国のアモス・ホッホシュタイン・エネルギー担当特使がレバノンを訪問した際の内幕を報じました。
【ParsToday国際】イスラエルによるレバノン攻撃が激しさを増す中、バイデン米政権のホッホシュタイン特使がベイルートを訪問しました。同氏はベイルート訪問前、イスラエルの高官らと相次いで電話会談し、イスラエル側はホッホシュタイン氏に対して、自分たちの要求が反映されていない合意案は一切受け入れず、完全合意の前に停戦することはあり得ないと繰り返し伝えていました。
ホッホシュタイン氏は訪問団とともに停戦合意の草案を用意していましたが、イスラエル・レバノン双方の要求が反映された最終合意に持っていくことはできませんでした。ホッホシュタイン氏は在レバノン米国大使館を通じて、レバノン側の高官に「訂正案を受け入れなければ戦争は続き、イスラエルによる攻撃はさらに激化するだろう」などと伝えていました。
アルアフバールによると、ホッホシュタイン氏は2006年のイスラエルによるレバノン侵攻を受けて採択された国連安保理決議1701について、レバノンとイスラエル占領地境界の安定のため、レバノン側の武装勢力を境界地帯から排除する内容に改めることを主張したということです。
ホッホシュタイン氏はこの荒唐無稽な修正案をレバノン国民が歓迎し、ミカティ首相やベリ議会議長らも受け入れると踏んでいました。しかし、レバノン側はこの案をよしとせず、ホッホシュタイン氏の画策は失敗に終わりました。