米がシリア軍に攻撃／イスラエルによるガザ民間人虐殺続く／韓国情勢緊迫化：国際ニュース

韓国で現地時間の4日未明、戒厳令が発令されましたが、その後国会により無効化されました。しかしこの出来事は、ユン・ソクヨル大統領の弾劾手続き開始のきっかけとなりました。

【ParsToday国際】この記事では、イスラエルによるガザでの民間人虐殺、フランスとサウジアラビアを議長国としたパレスチナ国家樹立に関する会議の開催、米軍によるシリア軍への攻撃、北極圏におけるNATO・北大西洋条約機構の軍事的アプローチに対するロシアの警告、シリア政府軍の多数の補助部隊と装備品が同国中西部ハマーに到着、韓国における戒厳令発令・解除のニュースをまとめてお伝えします。

イスラエルによるガザでの民間人虐殺続く

イルナー通信によりますと、ガザ地区にあるカマルアドワン病院のフッサム・アブサフィア院長は3日火曜、シオニスト占領政権イスラエルによる5回目の攻撃を受けたと明らかにしました。この攻撃により、この病院の少なくとも3名の医療スタッフが負傷し、そのうち1名が重体となっています。

これ以外にも、ガザ北部ベイトラーヒアーの難民キャンプ内住宅に対する爆撃で少なくとも16人の民間人が殉教、ガザ東部アル・ザイトゥーン地区にあるアル・ファラ学校に対するイスラエル軍の攻撃により、パレスチナ人6人が殉教、他数人が負傷しました。

国連「身体を切断した子供の数は人口比でガザが世界最多」

メフル通信によりますと、国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）のラザリーニ事務局長は3日火曜、自身のXに「ガザは身体の一部を切断された子供の数が人口比で世界で最も多い」と発表しました。

また、イスラエルによる攻撃前に作成された統計に触れ、「ガザでは5世帯に少なくとも1人は障害者がおり、これらの家庭のほぼ半数に障害児がいる」と述べました。ラザリーニ事務局長の声明によれば、ガザでは「障害の蔓延」が起きているということです。

仏とサウジの議長の下、パレスチナ国家樹立に関する会議が開催

世界的な水不足や水資源問題について話し合う「ワン・ウォーター・サミット（One Water Summit）」に参加するためサウジアラビアを訪問したマクロン仏大統領は、フランスとサウジアラビアが共同でパレスチナ国家創設会議を開催することを明らかにしました。

マクロン大統領によると、この会議は来年6月に開催されるということで、「独立国家パレスチナの国家承認を実現するには外交的イニシアチブが非常に重要である」と語りました。もっとも、サウジアラビアとフランスはこうした会議を開催しようとしている一方で、イスラエルにガザ攻撃の停止を迫ろうとはしていません。

多数のシリア政府軍部隊と補助装備品が中西部ハマーに到着

シリア国防省は3日、「前線にいる部隊の強化および、テロ集団によるあらゆる攻撃への対処を目的とした多くの補助部隊と装備がハマー市に到着した」と発表しました。

レバノン・イスラエル間の停戦が成立した先月27日以来、一部の国の支援および新たな武装勢力の到着により、テロ集団はシリア北部・西部地域の人々と政府軍基地に対する大規模な攻撃を開始しました。

米軍がシリア政府軍を攻撃

ターブナク通信によりますと、米国防総省のパット・ライダー報道官は、「シリア東部で3日、米軍機がシリア政府軍のロケットランチャー・トラックやT64戦車など多数の装備を破壊した」と発表しました。その一方で、テロリストらは現在北部アレッポ、イドリブ、そして北西部の地域の人々やインフラ、軍事基地を攻撃しています。

ロシア「北極圏におけるNATOの軍事的アプローチは危険な脅威」

ロシアのコルチュノフ駐ノルウェー大使は、ノルウェーにNATO・北大西洋条約機構の水陸両用攻撃訓練センターが開設されたことについて「北極圏におけるNATOの軍事的アプローチは危険な脅威につながる」と述べました。

NATOはロシアとの緊張が高まる中、ロシアの北極に近いノルウェー北部に水陸両用戦センターを設置しました。

韓国国会が戒厳令拒否を可決・大統領弾劾決議案を提出　軍は国会から撤収

韓国では4日未明、大統領によって戒厳令が発令されたものの、その後国会により解除されるという事態が発生しました。これは、韓国大統領の弾劾手続きが開始されるきっかけとなりました。

ユン・ソクヨル大統領は同日夜の緊急会見で、国内に非常戒厳令を宣言しました。この措置を受けて、軍は国会の入り口を封鎖し、各政党やメディアの活動を禁止しました。

ユン大統領のこの措置を受けて、韓国国会議員らは大統領による戒厳令発令後に開催された緊急会議で戒厳令解除を可決し、これにより軍は議会から撤収しました。一方、韓国野党は戒厳令解除後、直ちにユン大統領の弾劾訴追案を議会に提出しています。

 

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