イエメンによる米艦船5隻への攻撃/イスラエルによる激しい対シリア爆撃の継続:国際ニュース
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イエメンによる米艦船5隻への攻撃/イスラエルによる激しい対シリア爆撃の継続:国際ニュース
イランのパークネジャード石油相が、2025年のOPEC・石油輸出国機構の輪番議長に選出されました。
【ParsToday国際】イエメンによるアメリカ艦船5隻への攻撃、イランの核開発計画に関する欧州3カ国の主張の否定、来年のイランのOPEC議長就任、イスラエルによるシリア爆撃への英国の支援、仏軍のアフリカ・チャドからの撤退開始などの重要な国際ニュースをお伝えします。
イエメンが米艦船5隻をミサイル攻撃
アルアーラム・チャンネルによりますと、イエメン軍のヤヒヤー・アルサリーウ報道官は10日夜、同軍がアメリカ艦船5隻に対するミサイル攻撃を行ったことを明らかにしました。同報道官によりますと、イエメン軍は東アフリカ・ジブチの港を出港したアメリカの援助船3隻、および、アデン湾でアメリカの駆逐艦2隻を狙い撃ちしました。
英「シリア新支配勢力との交渉に障害はない」
英首相官邸は、シリア新支配勢力「タハリール・アル・シャーム(HTS)」がテロ組織に指定されていることが、同組織との今後の交渉の障害になることはないとの見解を示しました。英首相官邸は10日の声明で「タハリール・アル・シャームの活動は英国では禁止されているが、それは決してこの組織と我が国の今後の協議を妨げることにはならない」としました。
ラミー英外相は同日、シオニスト政権イスラエルによるシリア攻撃を支持し、「これらの攻撃は、あらゆる組織・集団や派閥からなる包摂的なシリア社会の形成という我々の願望に沿ったものである」と語りました。
シリアのラタキア・タルトゥースで大規模爆発
各種報道によると、シリアの北西部ラタキア県と西部タルトゥース県で11日、イスラエル軍の空爆により大規模な爆発が発生しました。これに先立ち、イスラエル軍はこの2日間だけで480回にわたりシリアを空爆したとし、「軍艦、空港、飛行機、戦車、ミサイルを含むシリアの戦略兵器備蓄の大部分を破壊した」と発表しています。
ヒズボッラー「世界はシリア国民に支援を」
アルアーラム・チャンネルによりますと、レバノンのヒズボッラーは10日の声明で、「国際社会および、アラブ・イスラム諸国は、現在国運が左右される重要な段階にあるシリア国民を支援する責任がある」と発表しました。また、国連安保理、国際社会、アラブ・イスラム諸国に対しイスラエルのシリア攻撃を非難するよう求めました。
米ホワイトハウス「米軍はシリアに残留」
ジョン・ファイナー米大統領筆頭副補佐官(国家安全保障問題担当)は10日、「米軍は重要な任務を完遂するため、これからもシリアに留まり続ける」と述べました。
イラン外務省報道官が英仏独に警告「我々はいかなる対立的行動にも対応」
イランのバガーイー外務省報道官は10日夜、平和目的によるイランの核開発の最新情勢をめぐる欧州トロイカ(英仏独)の共同声明で提起された一連の主張を否定し、「イランの最近の決定は、NPT・核兵器不拡散条約で認められた権利の枠内で、必要とされる情報開示やIAEA・国際原子力機関の監視下で、より多くの遠心分離機を稼働させる目的でなされたものである」と語りました。
その上で、「JCPOA・包括的共同行動計画(通称:対イラン核合意)の履行に関する現状を招いたのは、イランの平和的核活動や補償措置ではなく、この合意の締結国のうちの1カ国(=米)の一方的な離脱および英仏独の義務不履行である」としました。
イラン石油相がOPEC輪番議長に就任
イランのパークネジャード石油相が、来年のOPEC・石油輸出国機構の輪番議長に選出されました。
仏がチャドからの軍撤退を開始
フランス軍は10日、中部アフリカ・チャドが仏との軍事協力を先月末に破棄したことを受け、同国からの撤退を開始したと発表しました。フランスはこれまで、西アフリカ諸国で反フランス感情が広がったことを受け、マリ、ブルキナファソ、ニジェールから相次いで軍隊を撤退させています。