革命防衛隊ソレイマーニー司令官殉教から5年/ガザでの防寒着不足/ロシアの欧州向けガス輸出停止:地域・国際ニュース
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ソレイマーニー司令官殉教記念日の式典で遺影を掲げるイラン国民
対テロ戦争の世界的な英雄とされる、イラン・イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官の殉教5周年式典が2日、同国南東部ケルマーン州にある殉教者墓地にて雪の降る中、数万人が参加して行われました。
【ParsToday国際】ソレイマーニー司令官殉教5周年式典、イラク要人によるソレイマーニー司令官への称賛、年明け直後からのパレスチナ支持デモ、寒さに脅かされるパレスチナ人の生命、米ニューオーリンズでのトラック突っ込み事件、米トランプ・ホテル前でテスラ車爆発、ロシアの欧州向け天然ガス輸出停止など地域・国際関連のニュースをお伝えします。
今日1月2日はイラン暦1403年デイ月13日にあたり、テロとの戦いの国際的英雄ガーセム・ソレイマーニー司令官の殉教5周年です。イラン革命防衛隊ゴッツ部隊司令官だったソレイマーニー氏は2020年1月3日、イラク当局の公式招待で同国を訪問中、首都バグダッド空港にて米軍の空爆により、イラク民兵組織ハシャド・アルシャアビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官およびその同行者ら8人とともに暗殺され、殉教しました。
ソレイマーニー司令官殉教5周年式典
世界的な対テロ闘争の英雄、ソレイマーニー司令官の殉教5周年式典が2日朝、雪の降る南東部ケルマーンの殉教者墓地にて、数万人の参列のもとに行われました。
イラク民兵組織リーダー「最高の司令官を捧げた」
イラク民兵組織ハシャド・アルシャビのリーダー、ファーテフ・アルファイヤーズ氏は1日、殉教したソレイマーニー司令官の勇気を讃え、「イラクはテロとの戦いにおいて、ソレイマーニー司令官やムハンディス副司令官を含む、最良の子供たちと指導者を捧げた」と語りました。
イラク・バドル機構事務総長「ソレイマーニー司令官は疲れを知らない人物」
イラク民兵組織の中核的な役割を担うバドル機構のハディ・アル・アミリ事務総長は1日、バグダッドで行われたソレイマーニー司令官とムハンディス副司令官の殉教5周年記念式典で、「故ソレイマーニー司令官は疲れを知らぬ人物で、イラクとシリアにおける多くの問題に立ち向かう上で大きな役割を果たした」と語りました。
インド国民から見たソレイマーニー司令官
インド・カシミール大学のモハンマド・レザー・サルスクート言語文学教授は1日、「ソレイマーニー司令官は、カシミールやカルギルを含むインドのさまざまな地域においてインスピレーションを与える人物、かつ抵抗の象徴として知られている」と述べました。同教授によれば、インドでソレイマーニー司令官が人望を集めている重要な理由の一つは、イラクでインド人看護師をISISから解放する際にソレイマーニー司令官が大きく関与していたことにあり、彼の殉教後はこのことがインドのメディアで大々的に報じられたということです。
極寒がパレスチナ人の生命を脅かす:難民テントの惨状
大雨と冬の極寒に見舞われるガザ地区で野戦病院の責任者を務めるマルワン・アルハムス氏は、衣類の不足で住民の生命が危険にさらされていることについて警鐘を鳴らしました。同氏は「避難民を冬の寒さから守るための衣類や毛布が不足している。これまでに7人の子供が寒さで命を落とした」と述べました。
新年の始まりと同時に各国でガザ支持デモが実施
西暦新年の幕開けと同時に、世界各国でガザ住民を支持するデモが行われました。IRIB通信によりますと、ヨルダンの首都アンマン、モロッコ・タンジール、チュニジアの首都チュニス、スウェーデンの首都ストックホルム、ノルウェーの首都オスロ、トルコ・イスタンブール、その他の複数都市で市民らが街頭に繰り出し、パレスチナ被抑圧民への支持をアピールしました。
パキスタン・イスラム学者協会長「国民はイスラエルとの妥協の陰謀に屈しない」
パキスタン・イスラム学者協会のマウラナ・ファズルール・ラフマン会長は、シオニスト政権イスラエルの占領から国土を解放するパレスチナ人の権利擁護に向けイスラム世界がより大きな声で訴えるよう呼びかけ、「パキスタン国民は外部の圧力に惑わされることなく、イスラエルとの妥協を図る陰謀には屈しない」と述べました。
ロシアの欧州向け天然ガス輸出が停止
ロシアとウクライナの間で天然ガス輸送経由契約が更新されなかったため、欧州向けのロシア産天然ガス輸出は2025年初めから停止しています。
フランスで暴動、車1000台が放火
フランスのルタイヨ内相は、同国で新年の祝賀行事の騒乱と暴動のはざまで少なくとも1000台の車が放火されたと発表しました。
米ニューオーリンズでトラック襲撃、トランプ・ホテル前でテスラ車爆発
2025年の初日、米ニューオーリンズで新年を祝う群衆の中にトラックが突っ込む事件が発生しました。これにより、少なくとも10人が死亡、35人が負傷しました。一方、ラスベガスにあるドナルド・トランプ次期米大統領が所有するホテル前でテスラ車が爆発し、乗っていた1人が死亡、 8人が負傷しています。