米のTikTok禁止法承認/イスラエル軍のガザ撤退/イラン・ロシアが包括的戦略協定に調印:国際ニュース
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右:イスラエルのヘルジ・ハレヴィ参謀総長/左: イラン・ロシアが包括的戦略協定に調印
米最高裁が17日、中国系動画投稿アプリ・TikTokの利用を禁止する法律を承認しました。この法律は当初の予定通り、19日から施行される見通しです。
【ParsToday国際】イランとロシアが戦略的包括協定に調印、デンマークがグリーンランドへの軍事基地設置を計画、イスラエル外相がハマスへの敗北を認める、カタール・ハマスがイランに謝意表明、サンダース米上院議員がガザ虐殺への米の加担を自白など国際ニュースをお伝えします。
イスラエル外相、ハマスに対する敗北を自白
イスラエルのサール外相は声明を発表し、イスラエルのハマスに対する敗北および自力で人質を奪還できなかったことを認めました。同外相はこれについて「我々はこれまで数カ月にわたり、人質を1人たりとも生還させられていない。政権として我々の責任は極めて重大である」「我々は確かにハマスに打撃を与えたものの、それを壊滅するという戦争の目的は達成できていない」としました。またイェディディヤ・ヤアリ元イスラエル海軍司令官も、ハマスとの停戦合意に言及した声明の中で、「ガザでの勝利はイスラエルの完全な敗北と化した」と強調しました。
イスラエル軍がガザ地区からの撤退を開始
情報筋は18日朝、イスラエル軍がガザ地区の一部地域から撤退を開始したことを明らかにしました。この点に関して、パレスチナ・サマー通信は「イスラエル軍がガザ市およびガザ北部の境界地域から段階的な撤退を開始した」と報じました。
サンダース米上院議員「米はガザでのパレスチナ人虐殺に加担」
米上院議員のバーニー・サンダース氏がガザ地区におけるイスラエルの犯罪に言及し、「米国がガザ戦争でイスラエルに必要な武器を提供していることで、パレスチナ人の大量虐殺に加担しているのは現実だ」と述べました。
カタールとハマスがイランのパレスチナ国民支援に謝意
カタールのアール・サーニ外相は17日、イランのアラーグチー外相と電話会談し、ガザ停戦合意までの交渉過程について報告し、これまでの1年3カ月にわたるパレスチナ国民への支持というイランの原則的な立場表明に謝意を示しました。ハマスのハイヤ政治事務所長も同日、アラーグチー外相と電話会談し、パレスチナ市民に対するイランの指導部、政府、国民の支援に謝意を示し、「イランの支援は、この偉大な勝利達成において極めて重要かつ効果的だった」と述べました。
イランとロシアが包括的戦略協定に署名
イランのペゼシュキヤーン大統領とロシアのプーチン大統領が、17日夜の式典で両国間の包括的戦略パートナーシップ協定に署名しました。公式および外交筋によりますと、前文と47条からなるこの協定文書は、ペゼシュキヤーン大統領のモスクワ公式訪問中に同大統領とプーチン大統領によって署名されました。両大統領は、この協定により両国間の協力、特に経済関係が新たな時代に入ると強調しました。
米最高裁、TikTok禁止法案を承認
米最高裁判所が現地時間の17日、同国における中国系動画共有アプリ「TikTok」利用禁止法案を承認しました。この法案は、あす19日に施行される予定です。この禁止法は、TikTokを運営する中国企業バイトダンスに対し、トランプ米大統領就任前日となる同日までに同アプリを米国企業に売却することを義務付けています。これに従わない場合、1億7000万人のアメリカ人が利用している同社の活動が禁止されることになります。
デンマークがグリーンランドに空軍基地設置計画
デンマーク国営放送局は、トランプ米次期大統領がグリーンランドの購入意向を表明したのを受け、北極圏での防衛力強化を目的としてグリーンランド西部に空軍基地を建設する計画があると発表しました。この基地には、デンマーク空軍のF-35戦闘機の配備が念頭に置かれています。
トルコがシリア北西部に軍事基地設立を計画
情報筋によりますと、トルコ軍はシリア・ラタキア県への軍事基地設置を目的にシリア北西部に侵攻しました。シリア国内で独自の情報網を持つ在英NGO「シリア人権監視団」によりますと、これらの部隊はシリア北西アル・カミリヤ高地の測量を行った後、同地域の村や学校など各所にトルコ国旗を掲揚したということです。もっとも、この動きはシリア国内で広範囲にわたる抗議活動を引き起こしています。