世界ヒジャーブ・デー:イスラム教徒女性に対する差別との闘いの日
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世界ヒジャーブ・デー:イスラム教徒女性に対する差別との闘いの日
毎年2月1日は、イスラム教徒女性への差別に抗議する「世界ヒジャーブ・デー」です。
【ParsToday国際】 世界ヒジャーブ・デーは今年で制定から13年目で、イスラム教徒の女性が頭髪を覆うために着用するヒジャーブをかぶった女性たちが集会に参加し、イスラム教徒以外の女性たちに向けてヒジャーブをかぶって一日を過ごし、その感想を語るよう呼びかける行事です。
この国際デーの目的は、ヒジャーブとイスラム教徒の女性に関する誤解を解くとともに、ヒジャーブが社会活動を妨げるものではないというメッセージを世界中の女性に伝えることにあります。
アメリカ最大の教育者団体であるNEA・全米教育協会は、ヒジャーブ着用を理由に差別を受けているイスラム教徒の未成年女子や成人女性を支援するため、教師と生徒にこの日の行事への参加を呼びかけています。
この日は、ヒジャーブ着用を理由にイスラム教徒の女性が直面する周囲からの偏った固定観念や対応、差別、偏見と闘うための重点的な取り組みの一環とされています。
主催者は、この日が多様性に沿った価値観を表明し、これを世界の団結を推進する力として記念する機会であると強調しました。
米国最大のイスラム公民権団体であるCAIR・アメリカ・イスラム関係評議会はこの国際デーについて、「今年の世界ヒジャーブ・デーは、『ヒジャーブ、沈黙しない声』というスローガンのもとに開催され、困難や偏見に直面したヒジャーブ着用女性の強さと堅忍不抜さが反映されている。その証拠に、ヒジャーブというスローガンを力の養成、アイデンティティ、連帯の象徴として提示し、世界中でヒジャーブをかぶった女性の声が大きなものであることを示すことに重点が置かれている」と表明しました。
CAIRはまたこのキャンペーンを説明する中で「世界ヒジャーブ・デーは、対話の促進と誤解の解消を目的とした啓発プラットフォームとなっている。その理由は、ヒジャーブが単なる衣服ではなく、多様性を認めつつ団結を促すイスラムの信条とアイデンティティを反映する象徴だということにある」としています。