英紙ガーディアンは占領政権の嘘をどのように繰り返してきたのか?
https://parstoday.ir/ja/news/world-i128944
イタリア当局が、同国でシオニストとその息子が襲撃された、との英紙ガーディアンの報道を否定しました。
(last modified 2025-08-19T08:33:56+00:00 )
8月 19, 2025 17:29 Asia/Tokyo
  • 英紙ガーディアンは占領政権の嘘をどのように繰り返してきたのか?
    英紙ガーディアンは占領政権の嘘をどのように繰り返してきたのか?

イタリア当局が、同国でシオニストとその息子が襲撃された、との英紙ガーディアンの報道を否定しました。

2025年7月下旬、ガーディアン紙は「イタリアでユダヤ系フランス人男性とその息子が襲撃された」という疑惑を、その真偽を十分に検証しないままに報じました。当初、ガーディアン紙をはじめとする英国、米国、イタリアの複数のメディアは「ユダヤ教徒であることを示す帽子をかぶっていたために親パレスチナ派から襲撃された」と主張する自称エリー(Elie)氏という男性の話を報じていました。

この報道はたちまち注目を集めましたが、その後の事実関係から、エリー氏自身が衝突を引き起こし、アラブ人に対する人種差別的な侮辱行為によって緊張を高めたことが明らかになりました。しかし、シオニスト政権イスラエルのメディアはこうした事件を反ユダヤ主義的な行為として即座に書き立て、誇張しています。

【ParsToday国際】英ベースの非営利独立系メディア、ノヴァラ・メディア(Novaramedia)のウェブサイトによりますと、イタリア当局は同国内でシオニストとその息子が襲撃された、というガーディアン紙の報道を強く否定しました。

しかし重要なことは、イスラエルが反ユダヤ・シオニズム主義問題に特別な関心を寄せていることが、通常のことではなく、外交手段の一つとみなされている点です。イスラエル政権は反ユダヤ主義を利用して、自らの占領地への移民を奨励しています。

シオニスト政権とユダヤ人問題の調整を担当するユダヤ人機関の統計によりますと、占領地イスラエルへの移民率と反ユダヤ主義的態度を示す「暴力的または非暴力的行動」のレベルとの間には明確な相関関係が見られます。西側諸国の研究もまた、反ユダヤ主義プロパガンダの平均レベルの上昇とイスラエルへの移民率の上昇との間に明確かつ直接的な相関関係があることを強調しています。

西暦2000年から2021年までの出来事を調査し、反ユダヤ主義に起因する事件の平均件数を計算し、イスラエル占領地への移民数が年間平均で最も多かった年と比較すると、シオニスト界隈が反ユダヤ主義現象が増加したと主張する年と、占領地へのユダヤ人移民数が増加した年との間にはほぼ完全に一致していることが明らかになります。

もう一つの重要な点は、イスラエルの諜報機関、特にモサドが、ユダヤ人に占領地移住を奨励するにあたり誘惑手段がない中で、移住強制のために可能な限り全ての場所においてユダヤ人にとって懸念を煽る雰囲気を醸成する役割を果たしてきたことです。この点に関しては、以下の2つの注目すべき点が挙げられます;
 

イスラエルによる反ユダヤ主義への世論操作と扇動

これは、イスラエルは占領地在住のユダヤ人だけでなく、世界中のユダヤ人を代表し、擁護しているという考えを強化することが目的です。それには、まずユダヤ人をイスラエルと結びつけ、その後占領地へと向かわせるための一種の布石であり、ネタニヤフ現イスラエル首相が確立しようとしているユダヤ人(国家)の問題とは別物です。つまり、反ユダヤ主義を煽ることは、イスラエルが占領地外のユダヤ人を人種差別や暴力から守る存在であるという認識を強化し、これらのユダヤ人が守護神に助けを求めることを考えさせることを意味します。したがって、反ユダヤ主義の高まりは、世界中のユダヤ人とイスラエルの結びつきの強化に直結することになります。
 

イスラエル諜報機関が占領地へのユダヤ人移送に果たした役割

この分野におけるイスラエル諜報機関の任務を支えたのは、反ユダヤ主義作戦の秘密裡かつ間接的な奨励・実行により、これらのコミュニティのユダヤ人の生活をかく乱することでした。モサドはウェブサイトで、世界各国の混乱した状況下で、海外から占領地へのユダヤ人移送を組織の任務の一つとして挙げています。モサドの任務は、各国の混乱に乗じてそれを海外の反ユダヤ主義と結びつけ、政治的に利用することにあります。

イスラエル大使館やシオニスト政党と関係のあるユダヤ人組織や諜報機関の役割についてイスラエルの文献に照会すれば、イスラエルがユダヤ人に対する秘密裡の暴力的措置を実施し、反ユダヤ主義理念の強化によりユダヤ人にイスラエル占領地移住を強制したことが明確になります。

1950年から1951年にかけてのイラクでの爆撃作戦に関する同国首都バグダッド駐在英国大使館の報告書によれば、これらの爆撃はイラクからのユダヤ人移住を促進し、イスラエル占領地への移住をためらっていた裕福なユダヤ人を引きつけるためにシオニスト活動家によって計画されたものだったと言われています。

また、旧ソ連崩壊後のユダヤ人移民の波の後、シオニスト政権イスラエルは東欧諸国からのユダヤ人移民、特にフランス、アメリカ合衆国、そして一部のラテンアメリカ諸国への移民が増加している現実を目の当たりにしました。そのため、イスラエルはドイツ政府に対し、ユダヤ人への移民ビザの発給停止措置を講じるよう要請し、彼らにイスラエル占領地への移住を強いてきたのです。
 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter