イラン:「イスラエルの対イエメン攻撃は人類に対する犯罪」/ハマスはイエメン国民の抵抗を高く評価
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イラン外務省のイスマーイール・バガーイー報道官
イラン・イスラム共和国外務省が、シオニスト政権イスラエル政権によるイエメン首都サヌアへの空爆および、同市のインフラや発電所への攻撃を強く非難しました。
バガーイー・イラン外務省報道官は24日日曜夜、イスラエル政権によるサヌアへの空爆で殉教した多数のイエメン市民を祝福すると同時に哀悼の意を表し、「イエメンの経済・民間インフラに対するイスラエルの度重なる攻撃は戦争犯罪であり人類に対する罪である」と述べ、「これらの攻撃は、シオニスト政権が地域諸国の発展と繁栄に敵対していることの明確なしるしである」と語っています。
【ParsTodayイラン国際】バガーイー報道官はまた、イエメン国民によるパレスチナ被抑圧民との連帯及び支援を称賛するとともにすべてのイスラム諸国に対し、シオニスト政権がガザ地区にもたらす飢餓を食い止め、ジェノサイドを阻止するべく緊急措置を講じる責任を改めて訴えました。
ハマス:「イスラエルによるイエメン侵略は国際法への公然たる違反」
パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスは「イエメンに対する占領軍の侵略行為は、パレスチナ被抑圧民に対するイエメンの支援阻止を狙って行われているファシスト的な侵略である。パレスチナ人支持には、イエメンも支持するアラブ・イスラムの明白な立場表明を踏襲することが求められる。さらには、特にシオニスト政権がアラブの土地を犠牲にして『大イスラエル』という幻想を実現したいと表明して以来、この政権の残虐行為と植民地主義的な目的に対抗する必要がある」としています。さらに、「我々はイエメンのイスラム抵抗組織アンサーロッラーの同胞諸君、イエメン軍、そして同国の同胞である国民の勇敢な姿勢に謝意を表する。そして、アラブ・イスラム諸国、さらには何物にも隷属しないすべての自由なる勢力に対し、このシオニストの侵略に対抗するための協力を呼びかける」と表明しました。
アンサーロッラー高官:「ガザ支援のための軍事作戦は決して止まらない」
イエメンのイスラム抵抗組織アンサーロッラーのナスレッディン・アメル副情報局長は声明の中で「占領政権によるイエメン国民への侵略は、イエメン軍による占領地への攻撃が有効であるという結果であり、ガザ支援を目的としたイエメン軍の軍事作戦は決して止まらない」と強調しました。また、イエメン国営サバー通信によりますと、アメル副局長は「イエメンの防空システムはシオニスト政権の侵略の大部分を無力化し、敵の戦闘機をイエメン領空から首尾よく撤退させた」と述べ、「民間の燃料備蓄への攻撃は、イエメンの軍事作戦に影響しない」と述べています。
イスラエルTV:「政権軍機がイエメン首都をミサイルと爆弾で攻撃」
イスラエル第15チャンネルTVは情報筋の話として「14機以上のイスラエル軍機が現地時間の24日日曜夜にイエメンの標的をミサイルと爆弾で攻撃した」と報じました。一方でイエメン保健省も声明を発表し、イスラエルの攻撃による殉教者数が4人に増加したとし、さらに「24日夜のイスラエルによる首都サヌア侵攻による殉教者は4人に、負傷者は67人に増加しており、これらの数字はほぼ確定している」と付け加えました。なお、レバノンのアルマヤーディンTVはこれに先立ち、イエメンの情報筋の話として「イエメンの民間資源を標的にすることは無益であり、ガザ支援というイエメン国民の役割履行を阻止することはできない」と報じていました。