在ウィーン国際機関ロシア常駐代表「イランは西側諸国から自国の利益と権利を守る権利あり」「ロシアはイランを支持」
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在ウィーン国際機関ロシア常駐代表のミハイル・ウリヤノフ氏
在オーストリア・ウィーン国際機関ロシア常駐代表のミハイル・ウリヤノフ氏は「イランは西側諸国に対して自国の利益と権利を守る権利を有する」と語りました。
【ParsToday国際】ウリヤノフ代表はParsTodayの独占インタビューに応じ、「ロシアはイランを支持しており、多国間外交の分野においてロシア以上に『イランにとって信頼できるパートナー』はいないだろう」と述べています。
また、西側諸国による不公平な対イラン政策に言及し「イランは非常に責任ある行動をとっており、そのあらゆる行動は西側諸国の約束不履行と否定的な行動に対する反応に他ならない。イランには、欧州からの圧力と制裁復活から自国の利益を守る権利がある」としました。
そして、JCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)に関する欧州トロイカ(英国、フランス、ドイツ)の対応を批判し、「欧州は破壊工作と約束不履行により貴重な機会を逃したが、イランは忍耐力と責任を持って対応した」と語っています。
さらに、ウラン濃縮問題について「イランは完全に正当だ」とするとともに、アメリカとシオニスト政権イスラエルの要求を「事実無根で実質的な根拠がない」と述べました。
加えて「イランとロシアの間の包括的戦略協力協定は国際舞台における立場調整の重要な基盤である」とし、「我々は多くの国際問題でイランと見解が一致しており、相違点があれば共通点の模索に努めている。ロシアの目標は、イランを可能な限り防衛することだ」としています。
この他にも「イランがSCO上海協力機構に加盟していることは、多国間構造における協力の深化にとって貴重な可能性だ」との考えを示し、「イランの存在はこの組織にとって負担になるどころか、国際体制の多極化を促進する上でも積極的な役割を果たすだろう」と語りました。
ウリヤノフ氏は最後に、改めて対話と協力の必要性を強調し、「外交と国際問題において、イランは常にロシアの支援と協力を期待できる」と結びました。