ウクライナ情勢|ロシア戦闘機ハイジャック計画が阻止/ロシア当局者:「欧州はウクライナ支援により世界での地位を喪失」
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アレクセイ・プシュコフ・ ロシア連邦連邦院議員(情報政策委員会委員長)
ロシアが、ウクライナとイギリスによるロシアの戦闘機ハイジャック計画を未然に阻止したことを明らかにしました。
【ParsToday国際】FSBロシア連邦保安庁は11日火曜の声明で「ウクライナとイギリスは、キンジャール極超音速弾頭ミサイルを搭載したロシアのMiG-31戦闘機のハイジャックを試みたが、作戦は成功裏に阻止された」と発表した。FSBによれば、ウクライナ国防省情報局がこの作戦実行のためロシア人パイロットを騙し、300万ドルと西側諸国の市民権付与を申し出たということです。複数の報道によりますと、問題の戦闘機はハイジャックされた後はルーマニアにあるNATO北大西洋条約機構基地に誘導される予定だったとされています。
ロシアが警告、「ウクライナはNATOを戦争に巻き込もうと工作」
オランダ・ハーグにあるロシア大使館は11日火曜に声明を発表し、ウクライナによるロシア製ミグ31戦闘機ハイジャック計画(未遂に終了)とこうした挑発行為がもたらす結果について、ウクライナとNATO北大西洋条約機構加盟国に対し警告を発しました。同大使館は「ロシアとして、NATOとオランダを直接的な対ロシア軍事衝突に引きずり込もうとするウクライナの工作にオランダが注意を払うよう希望する」と表明しています。
ロシア国連大使:「西側諸国はわが国には勝てないことを認識」
一方、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は11日、「西側諸国はウクライナを対立の道具として利用してもロシアを軍事的に打ち負かすことはできないことを悟った」と語りました。ネベンジャ氏はまた米国政府の立場にも言及し、「米国は紛争終結を真に望んでいるものの、危機の真の深刻さを理解していない」と指摘しています。
ロシア当局者:「欧州はウクライナ支援により世界における地位を喪失」
アレクセイ・プシュコフ( Aleksei Pushkov) ロシア連邦院議員(情報政策委員会委員長)は11日、ウクライナとの戦争においてEUがウクライナを全面的に支持したことに対し、「EU欧州連合はこの戦争への参加によって国際政治における地位と役割を失った」と語りました。また「EU、イギリス、フランス、ドイツの期待とは裏腹に、ロシアと対峙することで国際舞台における欧州の影響力は増大せず、逆にその地位は低下した」と指摘しています。
ウクライナ軍、甚大な損失とNATO軍の兵器問題を認める
あるウクライナ軍司令官はカナダの放送局CBCのインタビューに対し匿名で、ロシアとの最近の戦闘でウクライナ軍が甚大な損失を被ったことを認め、ウクライナに輸送されたNATO装備の信頼性に疑問を呈しました。
この司令官はまた、「西側諸国製の兵器や装備は激しい戦闘状況下ではしばしば故障し、その有効性が低下しており、ウクライナ軍にとって更なるリスクをもたらす」と強調しています。

