アメリカはカリブ海で戦争犯罪を引き起こしたのか?
-
米軍がカリブ海で船舶を攻撃
カリブ海でのアメリカの攻撃を捉えた動画には、最初の攻撃を受けた1隻の船舶の生存者が手を振っている様子が映っていますが、彼らは別の船舶から攻撃を受け殺害されており、これは戦争犯罪に相当しうる行為となっています。
【ParsToday国際】米CBSニュースは6日土曜、2つの情報筋の話として、米国議会議員に最近上映された映像に、2025年9月初旬にカリブ海で米軍が麻薬密売船とみられる船舶を襲撃した際の生存者2人が、2度目の襲撃で殺害される前に手を振っている様子が映っていると報じました。また、この米メディアは情報筋の1人の話として「この行動は最初の襲撃の生存者が助けを求めている、あるいは次の襲撃を防ごうとしている行動と解釈できる」と報じています。
去る9月2日の襲撃は、トランプ政権がここ数ヶ月でカリブ海で麻薬密売の疑いのある船舶に対して行った20回以上の襲撃のうちの最初のものでした。米国政府は、この作戦が麻薬密売の取り締まりに必要だと主張していますが、批判派は「法的に正当化できない」と指摘しています。
これに関して米軍は「この攻撃で80人以上が死亡し、そのうち11人は9月2日の攻撃で死亡した」と発表しています。先週、「米軍が件の船舶を新たに攻撃し、最初の攻撃で生き延びた2人が死亡した」との報告が発表されて以来、この作戦への再検討がなされています。
一部の野党・民主党議員や法律専門家は「沈没した船の生存者の殺害を狙った攻撃は戦争犯罪に該当しうる」と主張しています。しかし、ホワイトハウスのキャロリン・レビット報道官は2度目の攻撃があったことを認めつつも、それを合法だとし、「船舶の破壊を確信するため」だったと主張しました。

