米国の制裁措置により、世界中で毎年50万人が犠牲に
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ドナルド・トランプ米国大統領
世界で最も権威ある医学雑誌ランセット・グローバルヘルスが、「米国の一方的な制裁措置により世界で年間56万4000人が死亡している」と発表しました。
【ParsToday国際】メフル通信によりますと、イランと侵略者連合(米国とシオニスト政権イスラエル)との間の停戦が続くも事態が予断を許さない中、世界では今なお、アメリカが「最大限の圧力キャンペーン」と称する政策の犠牲者数が増え続けています。この巧妙な言い回しの裏には厳しい現実が隠されており、それは即ち、経済制裁が本質的には政府ではなく、一般市民を標的とした武器だということです。
ランセット・グローバル・ヘルス誌に最近掲載された研究では、1971年から2021年までの152か国の死亡率データを分析した結果、米国の一方的な制裁が年間推定56万4000人の命を奪っていることが判明しました。これは、世界中の全ての武力戦争における1年あたりの死亡者数に匹敵する数字であり、しかもその犠牲者の51%は5歳未満の子供が占めています。最近この調査結果を裏付けたリバタリアン系の研究所は、1971年から2021年までのこれらの制裁による累計死亡者数を約3800万人と推定しています。
同研究の主執筆者の一人でアメリカの著名なエコノミストであるマーク・ワイスブロット(Mark Weisbrot)氏は「このような集団懲罰を続けることは倫理的にも正当化できない」と強調しています。しかし、トランプ政権はこの方針を撤回するどころか、対イラン軍事侵攻という選択肢まで加えた格好となっています。
トランプ氏に舞い戻るブーメラン効果;米国は四半世紀で最悪の財政状況に
一方、アメリカの世論調査機関ギャラップが先月12日から16日にかけて収集したデータによりますと、最新の調査では米国民の55%が「経済状況が悪化している」と回答しており、これは過去25年間で最も高い数字となっています。ちなみに、この数字は2025年には53%、2024年には47%に留まっていました。
米国際情報サイトウォール・ストリート・ジャーナルによれば、米国のガソリン平均価格は先週から33セント上昇して1ガロン(約3.8リットル)あたり約4.39ドルに達しました。同時に、同国内のガソリン価格は戦争開始前と比べて27%以上上昇しています。
さらに、米国の食品市場も直接的な打撃に瀕しています。特に、肥料価格の高騰は、食料インフレの急騰をまねく可能性があります。つまり、ギャラップ社の世論調査で「経済的苦境」を訴えているアメリカ市民の各世帯の家計は、まだインフレの深刻な影響を本格的に受けておらず、これからが試練の本番だということになります。
皮肉なことに、この戦争がアメリカの名の下に行われ、彼らの安全保障のためと吹き込まれていたにもかかわらず、ギャラップ社が記録したのは、対イラン攻撃の結果が安全保障の感覚ではなく、崩壊の感覚であり、これは大きな矛盾だと言えます。
