ロシア大統領、「アメリカはシリアに関する約束を守るべき」
9月 30, 2016 19:15 Asia/Tokyo
ロシアのプーチン大統領が、ドイツのメルケル首相との電話会談で、「アメリカはシリアの反体制派とテログループを分けるという約束を守るべきだ」と述べました。
イルナー通信によりますと、ロシア大統領府の広報局は29日木曜、「プーチン大統領とメルケル首相は電話会談で、スイス・ジュネーブでの9月9日のロシアとアメリカの合意にしたがって、シリアの停戦継続に向けた国際社会の努力を統一する必要性を強調した」としました。
さらに、「ロシア大統領はこの電話会談で、再度、アメリカが、シリアの穏健な反体制派グループとテログループを分けるという約束を実行する重要性について触れた」としました。
プーチン大統領はさらに、「ロシアはシリアの恒久平和と人道状況の改善に向けた努力を継続する」と述べました。
ロシアはここ数ヶ月、再三にわたり、アメリカの約束不履行について非難してきました。
アメリカはロシアとのジュネーブ合意により、アメリカの支持する反体制派グループとヌスラ戦線といったテログループの分割、共通のテロ対策、アレッポ住民への支援物資の移送、シリア危機の政治的解決を巡る協議の加速化といったことを約束していましたが、これまでそれらは履行されていません。
ロシアの大統領は以前にも、「アメリカはシリアで数々の問題に直面しており、その主要な問題は、シリアの反体制派とテログループを分けることができないという問題だ」と述べていました。
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