ロシア外相がシリア問題に関するアメリカとの合意内容に言及
(last modified Sat, 01 Oct 2016 11:48:48 GMT )
10月 01, 2016 20:48 Asia/Tokyo
  • ロシア外相がシリア問題に関するアメリカとの合意内容に言及

ロシアのラブロフ外務大臣が、シリアのアサド大統領の退陣は、アメリカと合意した条件にはまったく入っていないとしました。

ラブロフ外相は、シリア停戦に関するロシアとアメリカの合意は、これまでどおり継続しているとしました。

ラブロフ外相はまた、シリアの反体制派がアレッポの一部幹線道路に居座り、脅威となり続けていることは、この幹線道路を通じた人道支援の移送を不可能にしているとしました。

さらに、「ロシアはシリアの民間人に危害を与えないよう、あらゆる必要な措置をとる」と述べました。

先月28日、アメリカのケリー国務長官はラブロフ外相との会談で、アメリカは、ロシアがアサド政権に対してアレッポへの攻撃の停止と、再度の停戦に向けて圧力をかけるまでは、シリア問題をめぐるロシアとの協力を停止すると主張しました。

一方、ケリー国務長官とラブロフ外相の29日、30日の電話会談で、両者はシリア問題の解決のための更なる対話に向けた準備があると強調しました。

アメリカ国務省のトナー報道官は、シリアにおける外交が失敗した場合、アメリカはロシアに対する追加制裁を行使する可能性があると警告を発しました。

ロシア外務省のザハロワ報道官も、1日土曜、シリアやアフガニスタンにおける、アメリカの戦闘機による民間人の虐殺に懸念を示しました。

これ以前に、アメリカの戦闘機がシリア東部デリゾールのシリア軍基地を攻撃し、これにより62人以上が死亡、100人以上が負傷しました。