韓国大統領の弾劾案の可決
最終的に、韓国のパククネ大統領が関与した疑惑は、彼女の権力からの失墜の下地を作り出しました。
最終的に、韓国の国会は9日金曜、パク大統領の弾劾議案に関する票決を行い、賛成234、反対56で、この弾劾を承認しました。この問題について、IRIBガッファーリー解説員は次のように語っています。
ガッファーリー解説員
この弾劾は、民主主義が行われていることの実質的な象徴です。実際、韓国の議員は、人々が継続的な抗議デモを行う中で議会に対して求めていたことを行ったのです。
韓国の憲法裁判所は憲法により、6ヶ月間、ファンギョアン首相をパク大統領の代行とし、続いて、大統領選挙の下地を整えることになります。
パク大統領は親しい友人のチェスンシル氏に韓国政府の機密文書を渡した疑惑により追及されました。チェスンシル氏はパク大統領の影響力を利用し、国の計画に関与しようとしていました。
パク大統領らがどれほどの政府の財源を個人的に引き出していたか、あるいはどれほどの資金が個人の口座に入れられていたかについては問題ではなく、実際に重要なのは、韓国ではかなり前から民主主義の伝統が社会の中でよい形で根付いていたこと、そして、どの政党や個人や団体も、民主主義の柱として鋭い目を持つメディアに対して、自分の行動を隠すことはできないということです。
キムヨンサム、イミョンバク、ノムヒョン、キムデジュンなど、ここ数十年の韓国の歴代大統領はよい形で責務を果たし、大統領の任期中に政府高官の汚職がメディアで伝えられたことはほとんどありませんでした。一方、韓国の人々は、国に対する背信行為や、国民を侮辱する行動に対して、抗議デモを行って抗議を示すことで、このような行動が責任問題であり、法的追及が可能であるとしてきました。彼らはまた、その目的が達成されるまで、抗議をやめることはありませんでした。
ノテウ政権時代、アメリカ産の米が輸入されたことを理由とした、韓国の人々の大規模な抗議運動がまさにこれを証明しています。人々はこの抗議運動の中で政府を非難し、アメリカ産の米の輸入は韓国の価値や優れたものを無視する行動だと述べました。
また、韓国の人々は、最近の抗議デモの中で、後に政府や政党の背信行為を見逃すことのないよう、どの政府とも馴れ合うことがないことを示しました。
韓国は40年間にわたり日本の占領下に置かれ、、そして1950年から53年の朝鮮戦争を経験しました。1960年からは軍事クーデターによるパクチョンヒ政権がおよそ20年間に渡り韓国を統治しました。この軍事政権時代の成果には、インフラの再生、サムスンやヒュンダイなどの企業の創設があげられます。一方、韓国の人々は抗議デモにより、大統領がたとえ名声を得た家族の出身であっても、独裁者として悪名高い家族の出身であっても、その人物の行動の基準は人々の要望と憲法に沿ったものであるべきだといことを示してきました。