ロシアのアメリカ追加制裁への対抗措置
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ロシアとアメリカ
ロシア大統領府が、アメリカの追加制裁に対抗する中で、モスクワに駐在するアメリカの外交官の数を減らすよう指示し、また、アメリカの一部の外交施設を差し押さえました。
ロシア外務省は、28日金曜、声明を発し、アメリカの外交官の数を削減し、モスクワにあるアメリカ大使館は、8月からモスクワ中心部の2つの外交施設を使う権利を失うとしました。
また、この声明の中で、アメリカ議会におけるロシア追加制裁案の可決に触れ、この法案の可決は、改めて、国際問題におけるアメリカの強い敵意を示したとしました。
アメリカの制裁は、ロシアの軍事・エネルギー関連に影響を及ぼすことになります。ロシアの政治アナリスト・ムヒン氏は次のように語っています。
「アメリカのロシアに対する追加制裁の立案者は、大きなミスを犯している。この制裁案を作成する中で、ロシアの懸念について何も考慮されていないからだ。」
ロシアのプーチン大統領は、アメリカの追加制裁を向こう見ない行動で、重大な結果をもたらすとしました。
トランプ大統領の就任による。アメリカとロシアの関係改善という、ロシア側の当初の予想に反して、現在、それとは逆の状況が信仰しています。アメリカ議会の追加制裁の可決により、ロシアとアメリカの関係改善の道が閉ざされ、近い将来、両国関係が緊張することになると考えられます。これは、ロシアがトランプ大統領の就任に期待していたのとまったく反対の事柄です。現在、ロシアの対応に関して、アメリカ議会とトランプ政権の間で明確な対立が存在することが伺えます。
こうした中、トランプ大統領はロシアとの関係を改善し、一部の国際問題に関しては協力したいと考えています。しかし、ホワイトハウスもしぶしぶ同意せざるを得ない可能性の高い、今回のアメリカ議会の行動は、両国関係の改善の道を閉ざすことになります。この行動により、現状が改善し、両国の関係の新たな時代が始まる希望は失われています。
特にエネルギー関連に大きなマイナスの影響を及ぼすアメリカの追加制裁に反応する中で、ロシアが新たな行動に出ることは、予測可能なことです。とりわけロシアにとって、石油や天然ガスの収入は大変重要であり、アメリカの追加制裁もまさにこの分野を標的としていることから、ロシアとヨーロッパ諸国の経済関係に大きな損害が出ることになります。フランスの経済専門家は、次のように語っています。
「EU諸国はアメリカの追加制裁に一致した回答を示すことができず、ドイツのみが、この措置に関する実質的な回答を与えることができる。」
アメリカがロシアに対する圧力を強化する目的とは、ロシアがアメリカのレッドラインとされている昨年の大統領選挙に干渉したことから、ロシアに罰を与えることであり、ロシアの地域・国際政策を変えさせることなのです。