アメリカ国連大使、核合意の破棄を目指してIAEA事務局長と会談
(last modified Thu, 24 Aug 2017 07:29:38 GMT )
8月 24, 2017 16:29 Asia/Tokyo
  • ヘイリー国連大使、IAEA天野事務局長と会談
    ヘイリー国連大使、IAEA天野事務局長と会談

アメリカのヘイリー国連大使が、オーストリアのウィーンで、IAEA国際原子力機関の天野事務局長と非公開で会談を行いました。

この会談は、アメリカ政府高官の主張によれば、23日水曜、イランの核活動と核合意の今後に関する国際的な懸念が高まったために行われました。

こうした中、IAEA国際原子力機関、国連、国連安保理の報告が認めているように、イランは常に、核合意の取り決めを完全に履行しています。

IAEAのアメリカ代表部は、ヘイリー大使の天野事務局長との会談後、声明の中で、アメリカのこれまでの主張を繰り返し、イランが核合意の曖昧な部分を悪用するのを阻止する重要性について主張しました。

ザリーフ外務大臣、IAEA天野事務局長

 

イランのザリーフ外務大臣は、EU上級代表とIAEA事務局長に書簡を送り、アメリカのIAEAに対する圧力は、核合意の精神と内容に反するものだとしました。

イランと6カ国の核合意は、2016年1月から実施されていますが、アメリカ政府は、この合意の一員でありながら、常に、この合意に違反しています。

アメリカのトランプ大統領は、核合意のほかの国々とは異なる立場を取り、核合意を最悪の合意とし、その破棄を求めています。

こうした中、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表は、最近、核合意は国際社会のものだと強調し、「これは二国間の合意ではなく、変更は加えられない」と語りました。