88の国際NGOが、イスラム教徒へのミャンマー政府の犯罪に抗議
9月 30, 2017 18:20 Asia/Tokyo
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ロヒンギャ族のイスラム教徒
88の国際NGOが、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマー政府の行動を、人類に対する犯罪として非難するとともに、国際社会に対し、この犯罪行為に対処するための行動に出るよう求めました。
フランス通信が、アメリカ・ニューヨークから伝えたところによりますと、88のNGOが共同声明を発表し、「ミャンマーで現在起こっている事柄に注目し、ミャンマーの治安部隊による行動が人類に対する犯罪であることは明らかだ」としています。
この共同声明は、ニューヨークに本部を置く人権団体ヒューマンライツ・ウォッチが発表したもので、この声明に署名したNGOは、全ての国連加盟国に対し、軍事支援をはじめとするミャンマーへの協力を早急に停止するよう求めています。
アムネスティー・インターナショナルを含むこれらのNGOはまた、国連加盟国に対し、ミャンマーの危機に対処すべく、緊急措置を講じるよう求めました。

先月25日からこれまでに、ミャンマー西部ラカイン州では、政府軍によるロヒンギャ族のイスラム教徒への攻撃で、6000人以上が死亡したほか、8000人が負傷しました。
これまでに数十万人のロヒンギャ族のイスラム教徒が、バングラデシュへの避難を余儀なくされています。
ミャンマー・ラカイン州では、2012年からロヒンギャ族のイスラム教徒に対する政府軍と過激派仏教徒の攻撃がが行われています。
ミャンマーでは、100万人以上のロヒンギャ族のイスラム教徒は政府から市民権を与えられないまま放置されています
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