国連事務総長、「核廃絶NGOへのノーベル平和賞授与は、核兵器に対する世界の拒否反応」
10月 07, 2017 17:15 Asia/Tokyo
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ICAN・核廃絶国際キャンペーン
国連のグテーレス事務総長が、「NGO・核兵器廃絶国際キャンペーンへのノーベル平和賞の授与は、核兵器に対する世界の拒否反応を示すものだ」と語りました。
ICAN・核廃絶国際キャンペーンは6日金曜、今年のノーベル平和賞を受賞しています。
この組織は、2007年から活動を開始し、101カ国におよそ468の賛同団体を有しています。
イルナー通信によりますと、グテーレス事務総長は6日、声明を発表し、ICANのノーベル平和賞受賞を歓迎しました。

また、世界各国の首脳に対し、冷戦以来核兵器をめぐる緊張や懸念が最高潮に達している中、確固たる決意をもって核兵器のない世界の実現に努めるよう求めています。
しかし、アメリカ国務省は、ICANによる今回のノーベル賞受賞に反発し、「アメリカは核兵器禁止条約に調印しない」としました。
アメリカ国務省は6日、「NPT核兵器不拡散条約では、世界をより安全なものにはできないし、また核保有国からわずかでも核兵器が削減されることはないだろう」と表明しています。

スウェーデンの元首相を務めたカール・ビルト氏は、イランと6カ国の核合意を擁護し、核合意はノーベル平和賞にふさわしいとしました。

今年のノーベル平和賞の発表前には、イランとの核合意の成立に大きな役割を果たしたことから、イランのザリーフ外務大臣および、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表の受賞の可能性が高いとの予測がなされていました。
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