核合意に対するアメリカ大統領の立場への批判が継続
10月 10, 2017 18:59 Asia/Tokyo
-
トランプ大統領
イランと6カ国による核合意に対するアメリカのトランプ大統領の立場への批判が続く中、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表が、全ての関係国による核合意の支持と実施は必須であるとしました。
イルナー通信によりますと、モゲリーニ上級代表は9日月曜、IAEA国際原子力機関の創立60周年記念に際してのメッセージの中、「核合意は、当事者の双方が勝者となる解決策であり、1ヶ国あるいは2ヶ国だけのものではなく、国連安保理の決議である」と語っています。
このメッセージではまた、「核合意は、国際協力の力をも示した」とされています。
さらに、「IAEAは、核合意の実施状況を監視した上で、イランがこの合意を遵守している事実を8回にわたり認めている」としました。
IAEAの天野事務局長も、改めて、イランが核合意に定められた取り決めを遵守していることを認めています。
アメリカのトランプ大統領は今月12日、イランに対するアメリカ政府の戦略と、核合意関連の決定を発表することになっています。
アメリカの核合意からの離脱の意向についてはロシア、中国、アメリカに同盟するヨーロッパ諸国、そしてアメリカ政府の元関係者の一部が、反対を表明しています。
イランと6ヶ国により成立した核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは常にこの合意に違反しています。
タグ