ミニスーパーチューズデー
アメリカが15日火曜、5つの州で予備選挙が行われる「ミニ・スーパーチューズデー」を迎え、民主党のクリントン氏と共和党のトランプ氏が最多の勝利を収めました。
アギーギー解説員
15日火曜、今年11月のアメリカ大統領選挙の候補者選びの予備選挙は、ノースカロライナ、オハイオ、フロリダ、イリノイ、ミズーリの5つの州で実施されました。
フロリダ州では民主党のクリントン氏が64%を超える票を獲得しました。サンダース氏は33%でした。共和党のトランプ氏はフロリダ州で45.7%の支持を得て勝利しました。ルビオ氏が第2位、その後クルーズ氏、ケーシック氏が続きました。
ノースカロライナ州でも、トランプ氏とクリントン氏が勝利しました。一方オハイオ州ではケーシック氏とクリントン氏が勝利しました。民主党の最終候補は、全国大会で50州の4764人のうち2383人を獲得する必要があります。共和党の候補者も、2472人のうち少なくとも1237人を獲得しなければなりません。
アメリカの前国務長官であるクリントン氏は、現在これまで以上にアメリカ大統領選挙の民主党候補者に近づいています。彼女は最近の勝利により、サンダース氏との距離を広げましたが、今もサンダース氏は候補者争いから退いていません。一部の評論家は、クリントン氏は外交政策の分野で、オバマ大統領と違いを有しているとしています。オバマ大統領は、民主党のリベラル派、クリントン氏は保守派に属しています。
トランプ氏は、オハイオ州で勝利にいたりませんでしたが、フロリダ州では共和党の代議員99人の票すべてを獲得し、勝利しました。この勝利はフロリダ州の上院議員であるルビオ氏の撤退につながりました。ルビオ氏は現在、およそ160票を獲得しており、先週、テキサス州の上院議員であるクルーズ氏は暗に彼に選挙戦を下りるよう求めていました。
ルビオ氏の撤退により、現在共和党は3人の候補が争いを続けています。トランプ氏が先頭に立ち、彼の後にクルーズ氏、ケーシック氏が続いています。
ここ数日、共和党の著名人がトランプ氏以外の候者を支持するよう求めました。トランプ氏は、共和党内などから大規模な非難に直面しています。彼は移民数百万人の追放、メキシコ国境における壁の建設、イスラム教徒のアメリカ入国禁止を求めています。口調を改めるよう度重なる要請にもかかわらず、彼はその演説の中で、自分が大統領に選ばれた際には公約を実行すると強調しています。
こうした中、予備選挙では、候補者の支持者の間で物理的な衝突が起こっています。オバマ大統領はこうした出来事に失望したとし、両政党の政治家に対して、暴力の拡大を回避し、社会にこのようなことを広めないよう求めました。