国連関係者、「ミャンマー政府は、西部ラカイン州全域への立ち入りを許可しない」
8月 23, 2018 17:24 Asia/Tokyo
国連の暫定ミャンマー常駐調整官・人道調整官のクヌート・オスビー氏が、「ミャンマー政府は、同国西部ラカイン州全域に対する立ち入り許可を与えない」と語りました。
メフル通信によりますと、オスビー調整官は21日火曜、「国連は、ラカイン州全域の視察を求めている」とし、「ミャンマー政府は、これまでラカイン州の一部の地域に対する立ち入り許可を出したのみだ」と述べました。
また、「国連は、ラカイン州のごく一部の複数の村落のみでの視察および活動、というミャンマー政府の提案に反対であり、よりよい合意成立を求めている」としました。
ラカイン州では、昨年8月末から現在まで、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマー政府軍の弾圧と攻撃が新たに行われ、これにより6000人以上が死亡、8000人が負傷しています。
また、100万人以上のロヒンギャ族のイスラム教徒が、隣国のバングラデシュへの避難を余儀なくされています。
ラカイン州では、2012年からロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマーの政府軍と、過激派仏教徒による攻撃が行われています。
国連は最近、ミャンマーの政府軍は民族浄化を追求していると表明しています。