ナショナルインタレスト、「北朝鮮の非核化は無償ではない」
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トランプ大統領
北朝鮮は、アメリカの約束不履行の後、リビアとカダフィ大佐と同じ運命をたどらないようにするための行動を取っています。
ナショナルインタレストによりますと、アメリカと北朝鮮の間で、昨年秋、激しい言葉の応酬があり、互いに軍事攻撃を示唆しあいました。
こうした中、およそ2ヶ月前には、アメリカと北朝鮮の歴史的な首脳会談が行われ、双方は大きな合意が成立したことを明らかにしました。
シンガポールのこの合意から時が経つにつれ、その実施の兆候は縮小しており、両国の緊張の拡大により、軍事的な衝突の可能性も否定できなくなっています。
アメリカは、恐らく、北朝鮮が核兵器を完全に廃絶することを期待しており、その後、制裁を解除し、北朝鮮に経済的な利点を与える予定でした。
しかし、北朝鮮の専門家の中にも、北朝鮮が核兵器を引き渡す意向だと考える意見は少なくなっており、北朝鮮の指導部が、リビアのカダフィ大佐と同様の運命をたどることはないと確信しています。
そのため、北朝鮮のキムジョンウン労働党委員長は、論理的な合意に署名し、その中で、核・ミサイル実験を延期し、一部の査察を許可すると共に、緊張を減らすための行動を取ることが可能ですが、すべての約束を破棄することも彼にとってはそれほど難しいことではありません。
キムジョンウン委員長が今回の合意から得られた短期的な成果は少ないものでした。
北朝鮮の行動に対して、アメリカが約束を履行しなかったため、北朝鮮お国営メディアは、シンガポールの会談の後、繰り返し、アメリカの行動に不満を示してきました。
政府関係者は匿名で、トランプ大統領による約束と、その後の約束への条件提示は、北朝鮮を失望させ、不快にする行動だったと語っています。
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