国際刑事裁判所、ミャンマーのイスラム教徒の問題に関する調査を開始
9月 19, 2018 18:35 Asia/Tokyo
国際刑事裁判所が、ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマー政府の犯罪と迫害に関して予備調査を開始することを明らかにしました。
ロイター通信によりますと、国際刑事裁判所のベンスダ主任検察官は、18日火曜、「ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒が国を追い出されている問題は、戦争犯罪や人類に対する犯罪に該当するのか否かについての予備調査を開始する」と語りました。
国連の特別報告者は、18日、444ページに渡る報告の中で、ミャンマー政府軍によるイスラム教徒の殺害や拷問の証拠を発表し、実行犯の処罰を求めました。
これ以前にも、国連の調査委員会が、ミャンマー政府軍は昨年、組織的な措置により、ジェノサイドを目的にイスラム教徒を殺害していたという結論に達しました。
この委員会は、ミャンマー政府の司令官を訴追すべきだとしています。
この調査を受け、国際刑事裁判所は、ミャンマーは国際刑事裁判所に加盟していないにも拘わらず、この問題に関する調査と判断を行う必要があると発表しました。
こうした中、ミャンマー政府は、「ミャンマーのイスラム教徒に対する犯罪の実行犯の訴追に関する国際刑事裁判所の最近の判決を認めない」としています。
昨年8月25日から、ミャンマー政府軍と過激派仏教徒のイスラム教徒に対する攻撃で、6000人以上が死亡、8000人が負傷し、およそ100万人がバングラデシュに非難しました。
ミャンマーで起こっている犯罪は、近年で最も残酷なジェノサイド・民族浄化となっています。
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