赤十字国際委員会、「制裁は人道支援提供にとっての障害」
4月 02, 2019 18:18 Asia/Tokyo
赤十字国際委員会のマウラー総裁が、人道支援提供の政治化を非難し、「制裁は、公正で中立的な人道支援装置の障害となっている」と語りました。
イルナー通信によりますと、マウラー総裁は1日月曜、国際人道法をテーマとする安保理会合において、「世界の多くの地域において、厳しい制裁が原因で中立的な人道面での活動の現場が脅威にさらされている」と述べています。
アメリカは、世界の様々な機関や人物、国に対し、最も多くの制裁を行使しています。
この問題にはイランも含まれており、特に同国に関しては銀行・金融取引、海運、航空、石油輸出などの分野で最も厳しい制裁が科されています。
イランで最近発生した洪水においても、こうした制裁が被災者への国際的な人道支援到着を妨害した形となっています。
イランのザリーフ外相は1日、ツイッター上のメッセージにおいて、「アメリカは最大限の圧力行使により、イラン赤新月社の救援機材の到着を妨害している」と語りました。
イラン各地で、この数日過去最大規模の豪雨と洪水により、河川の氾濫や洪水、家屋や道路などの冠水・浸水が発生し、甚大な人的、物的被害が出ています。
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