米ボーイング社が、737MAX型機の製造を停止
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ボーイング737MAX
アメリカの航空機製造大手ボーイング社が、同社の最新型機である737MAXの製造を停止しました。
世界の金融情報を発信するアメリカのウォールストリートジャーナル紙によりますと、ボーイング社は17日火曜、声明を発表し、「当社の幹部会議において、737MAX型機の製造が2週間後の来年1月から停止されることが決定した」と明らかにしました。
この声明によれば、1月以降はそれまでに製造されていた航空機は顧客に引き渡されるものの、この機種の航空機の製造計画は一時的に停止されるということです。
ボーイング737MAX型機はこの1年間だけで2回も墜落事故を起こしたことから、この機種の航空機はアメリカとカナダ以外のすべての国の航空路線で運用が停止されました。
今年3月には、エチオピア航空で使用されているこの機種の航空機が墜落事故を起こし、157人以上が死亡しました。
さらに、昨年10月にはインドネシア・ライオン航空所属の航空機が墜落し、189人以上が死亡しています。
同時に、アメリカの弁護士ラルフ・ネーダー氏はカナダ政府に対し、737MAX型機の飛行の安全面での問題に注目し、この機種の航空機の飛行再開を阻止するよう求めました。
ネーダー氏はまた17日火曜、アメリカ・ニューヨークの独立報道番組デモクラシー・ナウのインタビューで、アメリカ政府と連邦航空宇宙局、そしてボーイング社を、この機種の航空機の安全性に関する隠蔽工作を理由に強く非難し、「アメリカ政府の調査への信用の欠如により、カナダのトルドー首相はこの機種の航空機に対する独立した調査の実施を求めている」と語っています。
さらに、「全ての国が今年3月に737MAX型機の運用を停止した際、アメリカとカナダだけが運用を継続し、ボーイング社の幹部からアメリカのトランプ大統領に至るまで全員が、『心配無用、この航空機は安全だ』と表明した」と述べました。
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