米ニューヨーク・タイムズ紙 「トランプ政権が懸念するのは人の命より株価の下落」
2月 29, 2020 21:29 Asia/Tokyo
米紙ニューヨーク・タイムズが、「米トランプ政権の主な懸念は、新型コロナウイルスの感染にさらされた人々の命でなく、株式市場の下落だ」と報じました。
ニューヨーク・タイムズ紙は28日金曜の記事の中で、「トランプ政権が取っている対応は、新型コロナウイルスの感染拡大をメディアや民主党による欺瞞だと批判する類のものだ。それどころかトランプ大統領は、これを米国にとっての好機だと評価している」と論評しました。
この記事によりますと、トランプ大統領は連日の新型コロナウイルスをめぐる報道を大きな問題とは捉えておらず、人々に株を買い続けることが必要だと要請しています。
トランプ大統領は新型コロナウイルス問題で真っ先に、これを中国の問題だと述べ、「中国にとって悪影響があるなら、それは米国にとって良いことだ」と発言していました。
この記事ではまた、「今回の危機に対するトランプ大統領と周囲の人間の反応は完全に自己中心的なものだ。もしニュースが自分たちの意に沿わないものならレポーターを攻撃し、さらにメディアや民主党を非難して、研究者らによる情報発信を妨げている」と指摘しています。
事実、トランプ大統領はこの現実の危機を前に、有能な適任者よりも自分に忠実に従う者たちを優先させるという人事を行っています。
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