EUが、難民の状況に関してギリシャに警告
EUが、亡命権遵守の必要性に関してギリシャに警告しました。
イギリスの新聞ガーディアンによりますと、EU内務総局のイルヴァ・ヨハンソン局長は、「EU圏の首脳らは、EU国境での難民の危機に関する協議のため、ギリシャ・アテネを訪問する意向だ」と語っています。
また、「自分は、難民の収容施設に関してギリシャ政府関係者と協議するつもりだ。その理由は、複数の報告によれば、これらの収容施設は移民らがギリシャからの国外追放前に、弁護人との面会も許されず、何かを要求する権利もなく殴打・暴行にさらされているからだ」と述べました。
アメリカの新聞ニューヨークタイムズは10日火曜、正当な身分証明などの書類を持たない移民を拘束し、国外退去処分にすると報じました。
ヨハンソン局長はこれに関して、「この種の仮収容施設は、ギリシャの政府閣僚らとの協議の議題の1つであり、移民が殴打されたり暴行を受けてはならないことは言うまでもない」と述べています。
ギリシャは1ヶ月前に、移民に関するジュネーブ条約およびEU圏内の法律に反して、難民申請の受付を1ヶ月間にわたり停止しました。
IOM国際移住機関も、ギリシャのこの決定には法的な根拠がないとしています。
一方、トルコは今月上旬に移民や難民に対し、ヨーロッパに向かう国境を開放しましたが、これらの人々はギリシャ国境警備隊の暴力に遭遇しました。
トルコ政府は、EUがシリア北部イドリブでのトルコの軍事措置を支持しなかったことを理由に、今後は難民のヨーロッパ流入を一切制御しないと表明しています。
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