ドイツ領内でのアメリカの機密核実験実施が発覚
4月 12, 2020 18:10 Asia/Tokyo
複数のメディアの報道により、昨年秋にアメリカ軍がドイツ領内で20発の核爆弾の性能向上を目的とした機密実験を行っていた事実が発覚しました。
ドイツの週刊誌シュピーゲルは11日土曜、昨年秋のこの実験で、ドイツのビューヒェル航空基地に配備されている、20発のアメリカの核爆弾B61が2日間にわたりアメリカに移送され、それらに新たなソフトウェアが据え付けられた、と報じています。
この報道によれば、ドイツ政府はこれに関してアメリカと必要な協力を行っており、48時間にわたって禁止区域を設定してドイツ軍に出動態勢を整えさせた、ということです。
B61型核爆弾は、冷戦後のアメリカの最も重要な核兵器とされており、340トンのTNTの爆破力を生み出す性能があるとともに、高速航空機での搭載・投下用に製造されています。
ヨーロッパでのアメリカの軍事行動の活発化に関して警告がなされているにもかかわらず、駐ドイツ・米軍ヨーロッパ司令部は最近、ヨーロッパへの核爆弾搭載可能な戦闘機2機の配備を認めました。
アメリカは、2009年までにドイツ、フランス、イギリス、イタリア、オランダ、トルコをはじめとした、NATO北大西洋条約機構加盟国の領内にある6つの基地に、190発の核爆弾を配備したといわれています。
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