アメリカでの新型肺炎拡散の結末、失業から偽造マスクの大規模販売まで(動画)
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アメリカでの新型肺炎拡散
アメリカで、トランプ政権が新型コロナ対策に失敗した結果、アメリカ経済が甚大な被害を受けているとともに、医療・救急部門での必需品の不足により偽造品のマスクが大量に出回る結果となっています。
アメリカの自動車メーカーGMは、従業員全体のおよそ8%を削減する意向を明らかにしました。
既に今年の米大統領選から撤退しているサンダース上院議員は、ツイッター上で「現在既に、およそ4000万人のアメリカ人が失業保険の給付を申請している一方で、一握りの大富豪はさらに私服を肥やしている。もし、このことが我々のペテン経済を示すものでないなら、これが何を示しうるのか、自分には皆目検討がつかない」と語っています。
今年4月におけるアメリカの工業生産指数は13.7%低下しており、この落ち込みは過去100年間の連邦準備制度内の工業生産指数評価としては前代未聞です。
米マサチューセッツ州では、低品質の偽造マスクが出回っていることから、消防隊員の新型コロナ感染への懸念が浮上しています。
マサチューセッツ州の救急活動関係者は、これまで使用してきた、大気中の汚染粒子の95%を遮断するはずのマスクの一部が、その機能を有しておらず、偽造品であることに気づきました。MITマサチューセッツ工科大学技術研究所で実施された検査の結果、これまで配布されていたマスクでは、汚染粒子の30%も遮断できないことが判明しています。
さらに、フロリダ州、テキサス州、アリゾナ州では、社会・経済活動の前倒しの再開に反対する人々が、象徴的なパフォーマンスとして、コロナ死亡者の遺体の収納袋に見立てた多数の袋を路上に並べ、死の天使の服をまとって、新型コロナ関連の各種制限の早期解除を警告しました。
アメリカでは、商業活動の再開に多くの人々が反対しているものの、トランプ米大統領は経済活動の再開に固執しています。アメリカ大統領選挙が今年11月に迫っていることから、与党共和党は経済活動の休止の長期化による不況の増大、ひいてはトランプ大統領の支持率の低下を恐れているのです。
著名な医学雑誌ランセットは、トランプ大統領による新型コロナ対策を強く非難するとともに、アメリカ国民に対し今年の大統領選でトランプ氏に投票しないよう呼びかけました。
最新の統計によれば、現時点でのアメリカ国内での新型コロナウイルスの感染者数は150万7000人を突破しており、このウイルスによる同国の死亡者数も既に9万人を超えています。
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