中国で新型コロナ「第２波」の可能性

May 18, 2020 19:32 Asia/Tokyo

新型コロナウイルス対策で中国政府の専門家チームは、中国が新型コロナウイルスの「第２波」の発生の可能性という「大きな挑戦」に直面しているとの見方を示しています。

CNNによりますと、新型コロナウイルス対策で中国政府の専門家チームのトップを務める鍾南山氏は、新型コロナウイルスが最初に報告された武漢市の地元当局者が当初の拡大の規模に関して重要な詳細を明らかにしていなかったと語りました。

中国保健当局によりますと、同国での新型コロナウイルス感染者の数は8万2000人以上と報告されており、死亡者の数は4,634人となっています。

２月上旬には新規感染者が１日で３８８７人を記録した日もありましたが、１カ月後には新規感染者の数は２けたに下落していました。

中国では大部分で新型コロナウイルスを抑制しており、生活も通常の状況に戻りつつあります。都市封鎖は緩和され、学校や工場の一部も再開していますが、それでも鍾氏は、第２波の危険性はあるとして、当局は満足すべきでないとしています。

鍾氏は、免疫がないため、中国人の大部分は依然として新型コロナウイルスに感染しやすい状態にあると指摘し、「我々は『大きな挑戦』に直面しており、現時点では外国よりもよい状況にあるとは考えていない」としました。

鍾氏は今年１月２０日、メディアを通じて、新型コロナウイルスが人から人に感染すること明らかにしています。

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