新型コロナ感染者数の増加は、スーパー・スプレッダーに関係している
May 25, 2020 20:34 Asia/Tokyo
アルゼンチンの研究者は新型コロナウイルスについて、さまざまな国で感染者数にバラつきがあるのはコロナウイルスの株や国民の免疫ではなく、通常よりも大量のウイルスをうつして多くの人を感染させる「スーパー・スプレッダー」の集団が存在するか否かに左右されるとの見解を示しました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、この仮説を提唱したのは、アルゼンチンのリトラル国立大学の研究者、パブロ・ベルドメニコ氏です。
ベルドメニコ氏は、さまざまな国における罹患率を分析し、「スーパー・スプレッダーは通常よりもはるかに多くの人に感染を広げてしまう。無症状の保菌者がスーパー・スプレッダーである可能性もある。また感染者が持っているウイルス量も重要だ」としています。
ロシア科学アカデミー・フルムキン名称物理化学電気化学研究所の副所長(研究担当)オレグ・バティシェフ氏も、「ウイルスは、ヒトの細胞に感染する。体に侵入した1つのウイルスが1つの細胞に感染し、その後、この細胞が、たとえば100個の新しいウイルスを産生する。しかし100個のウイルスがヒトに侵入すると、この1人の人物は1万個の新しいウイルスを持つことになる。したがって大量のウイルスを有した人は、実際にスーパー・スプレッダーになってしまう可能性がある」と説明しています。
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