全米各地で、外出禁止令の中、平和的なデモ行進
米国の各都市で外出禁止令が出される中、大勢の市民が平和的な抗議行動を続けています。
ロイター通信によりますと、2日火曜、先月25日に米ミネアポリスで起きた白人警官によるジョージ・フロイドさん殺害事件に抗議するデモが、同国のニューヨーク、ワシントンDC,ロサンゼルス、フィラデルフィアなどの各都市で行なわれ、人々は平和的な行進の中で人種差別に対する抗議の声を上げました。
ワシントンのデモに参加した人々は、「沈黙は暴力だ」、「正義なくして平和なし」などのスローガンを連呼しました。
また、CNNによりますと、フロイドさんの出身地、テキサス州ヒューストンではフロイドさんの遺族や友人なども加わり、組織化された数万人規模のデモ隊が市役所に向かって行進しました。
最新の世論調査では、米国民全体の64%が抗議者側を支持していることが判明しています。
フロイドさん殺害事件は、米市民の怒りに火を付け、事件現場となったミネソタ州ミネアポリスを初め、全米規模の人種差別主義反対運動へと発展しました。
一方で、トランプ大統領の指示を受けた米警察や治安部隊は抗議者の厳しい鎮圧に乗り出しています。
1日夜は各地でデモが過激化し、ニューヨーク市だけで700人程の逮捕者が出たほか、複数の警官が負傷するなど、同国ではここ数日、抗議行動がエスカレートし、ジャーナリストを含む負傷者、逮捕者が出るなど、事態は収束の見通しが立っていません。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://urmedium.com/c/japaneseradio
https://twitter.com/parstodayj