ロシア大統領府報道官、「クリル諸島海域の地質調査の実施権を有す」

6月 27, 2020 14:54 Asia/Tokyo

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官が、ロシアがクリル諸島（日本名千島列島）付近の水域で行う地質調に対する日本側の抗議を申し入れに関して、「ロシアはいかなる調査も自国領域で行う権利を有する」と述べました。

ロシア・スプートニク通信によりますと、ペスコフ報道官は記者会見し、「この場合、ロシアは自国領内であらゆる種類の調査を実現する絶対的な主権を有する」と語っています。

今月26日、菅官房長官は、ロシアが千島列島を含むオホーツク海で行う地質調査について日本政府がロシアに申し入れを行ったことを明らかにしました。

日本とロシアは20世紀半ばから、平和条約の締結に向けて断続的な協議を行ってきましたが、特に北方領土問題が平和条約締結の主な障害となっています。

1945年に、日本が領有権を主張する北方領土を含めたクリル諸島全体がソ連に含まれましたが、日本側は択捉、国後、色丹、そして歯舞群島の北方四島の返還を強く求めています。

しかしこれに対し、ロシア外務省は、これらに対するロシアの主権はしかるべき国際法的手続きを有しており、疑いがなく、この問題が解決済みであることを繰り返し強調しています。

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