安全保障理事会が、イラン核合意の完全かつ効果的な実施を強調
国連安全保障理事会の理事国は、日本時間1日水曜未明、イラン核合意関連の国連安保理決議2231の実施状況に関する国連事務総長の定期報告を検討する会合で、合意の完全かつ効果的な実施を強調しました。
ドイツのクリストフ・ホイスゲン(Christoph Heusgen)国連大使は、「核合意は維持すべき外交の大きな成果」と強調し、「欧州トロイカ(ドイツ、イギリス、フランス)は、アメリカがイランに対する制裁再発動に向けて紛争解決システムを発動することには反対している」と述べました。
ホイスゲン大使は、米国が核合意から離脱したことは国際法違反にあたると表明しました。
イギリスのジョナサン・アレン国連公使も、米国が合意から一方的に離脱し、対イラン制裁を再発動したことに遺憾の意を示し、「イラン核合意は核兵器の不拡散体制における最良の解決策だ」と強調しました。
ロシアのワシーリー・ネベンジャ国連大使もまた、対イラン武器制裁の延長をめざす米国の決議草案を空想の産物であるとし、「米国は一方的な制裁を科すことに終始し、他の国々の意見には全く無関心だ。それゆえロシアは、特にイランについて、またイラン政府に対する米国のアプローチの変動を懸念している」と述べました。
ベルギーのMarc Pecsteen de Buytswerve国連大使は、国連安保理決議2231が安全保障理事会のすべてのメンバーによって承認され、国際社会の大多数によって支持されていることを強調し、「米国の制裁は、この決議履行に向けて、各理事国が責務を行なう際の障害となっている」と苦言を呈しました。
チュニジアのモンセフ・バーティ国連大使も、イラン核合意の重要性に言及し、「重要な国際条約の一つ」と強調しました。
ドミニカのホセ・シンガー国連大使は、「我が国は、多国間主義外交の成功と核不拡散の大きな成果の賜物であるイラン核合意の完全かつ効果的な実施について、断固支持することを改めて訴える」と述べました。
シンガー大使は、米国が合意から撤退したことは、イランが核合意の責務を削減することにつながったと指摘し、「すべての当事者による合意内容の完全な履行、および安保理決議2231の完全な実施が、核合意の成功に必要不可欠だ」と語りました。
対イラン武器売却に関する禁止条項は、この決議を根拠に、本年10月18日をもって解除されることになっていますが、アメリカはこの制限措置の延長を強く求めています。
アメリカは2年前に、安保理決議2231を無視してイラン核合意から離脱したにもかかわらず、「決議の条項に照らし今も核合意の当事国」を自称しています。
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