イラン人思想家らが国連に書簡送付、米での人種差別を非難
8月 25, 2020 17:33 Asia/Tokyo
イランの思想家らが連名で、国連事務総長と国連人権高等弁務官に宛てて書簡を送付し、アメリカでの黒人に対する社会的な差別や圧制を非難しました。
ファールス通信によりますと、これらの思想家らは25日火曜に公開されたこの書簡において、「アメリカにおける黒人への迫害や殺害は1件の事例ではなく、社会的な人種差別思想を発端としている。こうした思想においては、社会の一握りの上層部が高い位置付けにあり、残りの大多数は最低限の社会権すらない」としています。
さらに、アメリカにおける黒人差別に触れ、「毎年、アメリカではおよそ1000人の市民が法律を施行する側により殺害されている。しかも、黒人が警察官により殺害される確率は白人の2.5倍である」としています。
そして、「人間社会が、肌の色や人種、民族、国籍、性別などにより優劣づけられるなどという状況は容認できない。それは、イスラムの聖典コーランの解釈では、人間が優位に立つ根拠・指標はモラルや自制力、敬虔・禁欲さとされ、これは、行動の修正、善行や人権遵守、他人の尊重につながる」と訴えています。
これらの人々はまた、アメリカの黒人社会や全世界の黒人、抑圧された人々との連帯や共感を訴えるとともに、国連事務総長と国連人権高等弁務官に対し、アメリカでの包括的社会差別検討委員会の設置を要請しました。
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