米政権、コロナワクチン供給の国際枠組みへの不参加を表明
9月 02, 2020 18:08 Asia/Tokyo
米ホワイトハウスが、またしても国際協調から外れた行動をとり、WHO世界保健機関などが主導する新型コロナウイルスワクチン供給の国際的な枠組み「COVAX」に参加しない意向を表明しました。
CNNが、米ワシントンから報じたところによりますと、COVAXは有効なワクチンの世界への普及を目的に、各国が共同で購入する枠組みで、現在までに既に170カ国以上が参加を表明しています。
ホワイトハウスのディア副報道官は1日火曜、声明を発表し、「アメリカとして、新型コロナウイルス克服に向けパートナー諸国との協力を続ける」としたものの、「腐敗したWHOや中国の影響下にある多国間組織の制約は受けない」と主張しました。
さらに、「アメリカでは、トランプ大統領のリーダーシップの下、ワクチンと治療薬の研究、開発、試験が前例のないスピードで進んでいる」と強調しました。
米政府はワクチンや治療薬の迅速な開発に向け、「ワープ・スピード作戦」と名付けた独自の計画を推進してきており、同国内ではすでに2種類のワクチンが治験の最終段階に入り、今月半ばにはまた2種類が加わる見込みです。
トランプ政権はかなり前からWHOの独立性に疑問を呈し、中国寄りだとして同組織を批判するとともに、今年7月からは1年後のWHO脱退に向けた正式な手続きを進めるなど、国際機関を黙殺し世界規模での公衆衛生を軽視した行動に出ています。
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