米政権の新型コロナ対応、健康よりも政治的思惑が優先 相次ぎ新事実が発覚
9月 19, 2020 17:36 Asia/Tokyo
米政権の新型コロナウイルスへの対応をめぐり、新事実が相次いで発覚しています。
米・CNNによりますと、米政権の新型コロナウイルスへの対応をめぐり、新事実が相次いで発覚しており、国民の健康よりもトランプ政権の政治的思惑が優先されたのではないかとの懸念が高まる可能性があります。
米紙ニューヨーク・タイムズは17日木曜、検査対象者を狭たCDC米疾病対策センターの勧告は、CDCではなく、厚生省がCDCの公式サイトに「投下した」と報じました。
また米紙ワシントン・ポストも先ごろ、米郵政公社と厚生省が今春、感染が深刻な地域を皮切りに全米にマスクを送付する計画を進めたものの、パニックが起きる可能性を懸念したホワイトハウスによって繰り返し拒否されたと伝えています。
さらにトランプ米大統領は18日、新型コロナワクチンについて、来年4月までには全国民の分を確保できると記者団に説明しましたが、臨床試験を実施中のワクチンでFDA米食品医薬品局から承認されたものはまだありません。
保健当局者の1人は、ワクチン供給のタイミングは開発プロセスに左右されるとし、米国民は来年第3四半期(7~9月期)か第4四半期まで通常の生活に戻れない可能性があると指摘しています。
トランプ大統領は著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏に対し、新型コロナウイルスの致死性を認識しつつも「常に軽く見せようとした」と明かしており、一連の報道からは、こうした意向が各種政府機関に伝わっていたことがうかがえます。
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