トランプ大統領宛てのリシン入り小包事件、容疑者の女を逮捕

9月 21, 2020 15:01 Asia/Tokyo

米国のトランプ大統領宛てに送付された小包から猛毒のリシンが検出された事件で、容疑者の女がカナダから国境を越えて米国に入国しようとしたところで逮捕されました。

ＣＮＮによりますと、米司法当局はこのことを明らかにし、女は銃を所持しており、米当局によって逮捕されたということです。

今後、首都ワシントンの連邦検察が取り調べを行う見通しです。

リシンが入った小包は数日前にトランプ大統領宛てに送付されたものの、司法当局が阻止しており、捜査当局は、この小包がカナダから発送されたとみて調べていました。

リシンの存在は２度の検査で確認されており、ホワイトハウス宛ての郵便物は全て、場外の施設で事前に仕分けや検査を行ったうえでホワイトハウスに届けられます。

カナダ連邦警察は２０日月曜、「逮捕に関するいかなる報道についても、声明を発表したり肯定・否定したりする立場にない」とコメントしました。同警察は１９日の時点で、米連邦捜査局（ＦＢＩ）と連携して捜査に当たっていることを確認していました。

米司法当局者によると、似たような小包はテキサス州の複数の住所宛てにも郵送されており、こちらもカナダの同じ差出人との関係が指摘されています。

カナダ公安省の広報は１９日、ＣＮＮの取材に対し、「複数の米連邦政府機関宛てに送付されたリシンの入った小包の情報については認識している」と述べ、「カナダの司法当局は、米当局と緊密に連携している」とコメントしました。

リシンはトウゴマの実から抽出される毒性の高い合成物質で、ごく少量でも摂取すれば死に至ることがあります。

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