「移民は毒ガスで殺せ」発言 ドイツ極右政党、広報を即時解任
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クリスチャン・リュート氏
ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は28日月曜、党の広報を長く務めるクリスチャン・リュート氏が、銃や毒ガスによる移民殺害について語ったとの報道を受け、同氏を「即時解任」しました。
AFP通信によりますと、反イスラム、反移民を掲げる連邦議会最大野党、AfDはAFPの取材に対し、扇動的な発言をしたことが発覚したリュート氏を「即時解任」したと語りました。
独ニュースサイト「ツァイト・オンライン」は、リュート氏が今年2月、右派寄りの記者と会見した際、民間放送局がひそかに撮影していた会話の内容を報じました。
その中でリュート氏は、2015~16年に100万人以上の亡命希望者を受け入れたドイツに「さらに多くの移民」がやって来ていることは、AfDにとって政治的利益になるので歓迎すると述べた上で、「受け入れてからでも、彼ら全員を射殺することができる。それは問題ではない」「毒ガスでも何でも好きな方法で殺せ。何でもいい」と発言したとされています。
また衛星テレビ局プロジーベンによりますと、リュート氏はAfDに協力するようこの記者を説得し、「ドイツが悪事を働くほど、AfDにとっては都合が良い」と語ったということです。
さらにこの会見の2か月後の4月には、リュート氏はファシストを自称し、党から停職処分を受けたと報じられました
メルケル独首相は、任期満了での退任を表明しているため、来年の総選挙でその後継者が決まりますが、AfDの支持率はドイツで移民問題が緊急性を失うに従い低下し、現時点では約11%となっています。
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